「英語力を活かしたい」「もっと英語力を伸ばしたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、英語ボランティアに興味をもっている人に向けて、英語ボランティアとは何か、どうしたら英語ボランティアになれるのかについて詳しく解説しています。国内で英語を活用する方法を検討される際にお役立てください。
目次
英語ボランティアとは?
英語ボランティアとは、英語力を活かしてボランティア活動をすることをいいます。国内のみならず、海外を拠点としたボランティア団体も多く存在します。ボランティアの内容は通訳や翻訳から、イベントの運営、ブログの取材、医療現場などと幅広いです。
英語ボランティアのニーズは高まっており、日本政府観光局(JNTO)が言語障壁の緩和を目指した「善意通訳普及運動」を呼びかけています。
英語ボランティア団体の種類
一口に英語ボランティアといっても種類があります。大きく分けると、日本にいる外国人向けに国内で活動したりオンラインで活動したりする団体と、海外へ足を運んでボランティアに従事するもののふたつです。それぞれの特徴を解説します。
国内にいながら参加できる英語ボランティア団体
国内で活動できる英語ボランティア団体は、主に日本に住んでいる外国人のための団体です。日本語や日本の文化がわからず日常生活に不便さを感じている外国人に対する支援から、観光案内といった通訳のような英語ボランティアまで存在しています。また、オンラインで通訳をしたり、日本語を教えたりするボランティアもあります。
この場合、どこにいてもボランティアに参加できるため、県外や国外の相手とやり取りすることが可能です。
海外で参加する英語ボランティア団体
ボランティアを必要とする国内以外の地域へ出向いて支援する団体もあります。この場合、翻訳などの言語に関するものだけでなく、発展途上国の開発に携わって現地の生活環境を整えたり、医療に携わったりするなど、幅広い活動が可能です。そのため、英語以外のスキルが必要な可能性もあります。
また、団体によっては英語圏だけでの活動に限らず、アジアやヨーロッパなど、さまざまな場所でボランティア活動を行う場合もあります。
英語ボランティアに参加するメリット
国内外問わず、英語ボランティアに参加するメリットは多くあります。主なものをいくつか解説します。
英語力の維持・アップができる
英語ボランティアに参加することで英語に触れる機会が増え、英語力を維持・アップすることができます。学校や英会話スクールなどでも英語を学べますが、英語ボランティアとして実践で英語を使うことでより広い表現を学べるでしょう。
海外の文化に触れられる
ボランティアに参加する地域や方法にかかわらず、ボランティア活動を通して、世界中の魅力的な国や文化に触れることができます。視野が広がり、自分が興味をもてるもの、チャレンジしてみたいことなども発見できるでしょう。また、海外から見た日本のイメージを知り、改めて日本の魅力を感じられるかもしれません。
コミュニケーション能力がアップする
英語で会話のキャッチボールをすることにより、コミュニケーション能力もアップします。語彙や文法だけでなく、会話のスピード、発音、表情や身のこなしなど、非言語の領域でもさまざまなことを学ぶことができます。人の役に立てるボランティア活動を通して、自分にとって有益なものを得られていると実感できるでしょう。
通訳スキルを身につけられる
英語ボランティアの種類によっては、通訳スキルを身につけることができます。観光ガイド、買い物や通院といったプライベートなサポート、イベントでのスピーチの翻訳といったビジネス的なサポートなど、場面によって使用する単語や訳し方も変わるでしょう。経験を積んで通訳の実績をアピールできれば転職に役立てることもできます。
英語以外の言語を学ぶ機会にもなる
英語ボランティアのなかには、英語圏以外で活動したり、英語以外の言語を主に使用したりする団体もあります。そのような団体を選んでボランティアに参加すれば、英語以外の言語を学び、文化に触れる機会も得られるでしょう。共通言語として英語を使用する場面もあるため、英語力を維持・アップさせることにもつながります。
英語ボランティアになる方法
英語ボランティアを目指す際は、国内で活動したいのか、海外で従事したいのかなど、活動スタイルをよく考えて団体や地域を選びましょう。また、英語以外に活かしたいスキルがあるかも考え、必要な条件を整理してチャレンジするのがおすすめです。英語ボランティアになる方法はいくつかありますが、ここでは主要なものを解説します。
気になる団体を見つけてアプローチする
英語ボランティアになる一般的な方法は、気になる団体を探してアプローチする方法です。「英語ボランティア 募集」といったキーワードで検索をしたり、英語ボランティアを募集する掲示板などをチェックしたりしてみてください。NPO法人や企業が社会貢献の一環として行っている英語ボランティアなど、さまざまな団体を見つけることができるでしょう。
団体によって募集条件や選考方法は異なりますが、審査を通過すれば英語ボランティアとして活躍できます。
自治体の募集に参加する
都道府県や市区町村のWebサイトなどで、英語ボランティアを募集していることもあります。役所を訪れた外国人の案内、自治体が発行する情報誌の翻訳、イベントでの通訳、外国人向けの日本語講師など、ボランティアの種類は多岐にわたります。また、市区町村内にある英語ボランティアガイド団体を紹介していることもあります。
自治体の英語ボランティア募集を探すだけでなく、団体を探す際にも役立つため、一度自治体のWebサイトをのぞいてみましょう。
観光地のガイド募集に応募する
海外からの観光客が多い地域や施設では、英語ボランティアを募集していることも少なくありません。観光地に関する知識も求められますが、英語を活かす場として検討してみてはいかがでしょうか。観光ガイドには、観光ルートを一緒にまわりながら通訳をしたり、特定の施設を案内したり、観光案内所で対応したりするなどの形式があります。
英語力を磨くだけでなく、観光地に関する知識を増やしていければ、観光ガイドを仕事にする道もひらけるでしょう。
英語を活かすことが目的なら英語を使う仕事も視野に入れる
ボランティアにこだわらない場合は、日常的に英語を使う手段として、仕事で英語を使うことも検討してみましょう。現状、仕事で英語を使う機会がない場合は、外資系企業や、海外で働ける日系企業などへの転職を検討してみてください。雇用形態として派遣社員を選ぶことで、英語を使う仕事だけに絞って働くこともできます。
英語ボランティアに求められる英語力とは
英語ボランティアに求められる英語力は、団体や活動によって異なります。なかには通訳のように瞬時に言葉を理解して会話できるような、高い英語力を求められる場合もあります。しかし、多くの場合、コミュニケーションを取ることができる英語力があるかどうかが目安と考えられています。
また、中国語や韓国語など英語以外の言語を話せれば、英語が初級レベルでもよいこともあります。さらに英語力のほか、ボランティア内容によっては土木や農業などの知識が求められたりすることもあります。
プロのガイドとして仕事にする場合は高い英語力が必要
国内の観光地でインバウンド向けの観光ガイドとして働く場合は英語のスキルが必要です。特に資格がなくても仕事はできますが、「全国通訳案内士試験」という国家資格があると、採用に有利になると考えられます。TOEIC900点以上もしくは、英検1級以上を取得していれば、筆記試験(一次試験)の英語試験が免除されます。
観光ガイドを目指していない場合でも、英語力を高めるためにチャレンジしてみるとよいでしょう。
まとめ
日本に住む外国人のサポートをしたり、外国人観光客を案内するなど、英語ボランティアの役割は多岐にわたります。英語を使った仕事に就くきっかけになることもあるため、気になる団体を探してチャレンジしてみましょう。
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