ミニマリストとは、ものを減らして必要最低限のもので暮らすライフスタイルのことです。この記事では、ミニマリストになりたい方に向けて、ミニマリストの概要やメリット・デメリットなどについて解説します。手もとに残すもの基準や処分しやすいアイテムなど、ミニマリスト生活を送るときのポイントについても解説しているため、参考にしてください。
目次
ミニマリストとは
ミニマリストは、ものを減らして必要最低限のものだけで暮らす人やそのライフスタイルを指す言葉です。「最小の(最小限の)」という意味をもつ「minimal」からミニマリストの名称がつけられました。
断捨離とは何が違うのか
ミニマリストに似た言葉に「断捨離」がありますが、それぞれ意味が異なり、ミニマリストはものを最小限に減らして生活する人を指します。断捨離は不必要なものを手放す行為そのものを指す言葉です。断捨離の「断」「捨」「離」には、それぞれ「新しいものを断つ」「不要なものを捨てる」「ものの執着から離れる」の意味があります。
マキシマリストとは
ミニマリストの反対語として、マキシマリストがあります。ものを多く持つ方や好きなものを多く集めている方を指します。ものを捨てられないのではなく、好きなものに囲まれて暮らすことに幸せを感じる特徴があります。
ミニマリストになる7つのメリット
ミニマリストになると、金銭面でメリットが生まれるだけでなく、時間の節約やストレス減少にもつながります。
浪費が減る
必要最低限のものだけで暮らすミニマリストは、不要なものを購入しなくなるため節約にもつながります。無駄遣いをせず最低限必要なものだけを使うため、ものを大切にする点でも節約になります。
自分の好み・価値観がわかる
ミニマリストは、自分が必要とする限られたものだけを購入するため、時間をかけてアイテムをじっくりと厳選する傾向があります。自分の好みや価値観が明確になるので、購入したものに愛着が沸きます。
掃除がしやすくなる
不要なものを持たないミニマリストの部屋は、家具や雑貨などが少なく埃がたまりにくいので、日々の掃除も楽になります。掃除のときに、ものを移動させたり持ち上げたりする手間も減らせます。
自分の時間が増える
ものが少ないと、部屋を片づけたり、ものを探したりする時間が短縮できるため、自由な時間が増えます。手持ちの洋服の枚数が少ないと洋服を選ぶ時間も省けるので、出かける準備に時間がかかりません。
ストレスが減る・心に余裕ができる
部屋が整頓されてすっきりした状態は、イライラした気持ちが落ち着き心に余裕ができるので、ストレス減少につながります。時間やお金にも余裕ができるので、趣味や自分磨きに時間を使えるようになるメリットも生まれます。
集中力がアップする
視界に余計なものが入ると、集中力が途切れたり、考えが散漫になったりします。ものが少なく、すっきりした部屋は、集中力が持続するため、業務の効率向上やスピードアップにつながります。
行動力がつく
すっきりとした部屋は、思考力にも影響を及ぼします。シンプルな部屋にいると、頭がすっきりして前向きになったり視野が広くなったりして、心身ともに余裕ができます。周囲との交流に時間やエネルギーをかけられるようになり、行動力につながるでしょう。
ミニマリストになる3つのデメリット
時間やお金、気持ちに余裕ができるなどメリットの大きいミニマリストですが、ものを減らすことによるデメリットも生じます。
必要なものまで捨てて不便になる
ものを捨てることに執着しすぎるあまり、必要なものも処分してしまうと生活に支障が出かねません。また、緊急時や災害時など、いざというときの備えは必要です。
新しいものを買う決断ができなくなる
ものを持たない生活に慣れると、新しくものを購入する意欲が薄れてしまい、購入を決めかねてしまいます。必要なものがあっても躊躇する気持ちが強く、決断するのに時間がかかり、一緒に買い物をする家族や友人に迷惑がかかる場合もあります。
モチベーションが下がる場合がある
ミニマリストは、必要最低限のものしか持たないため、物欲が沸かず収入を増やす必要がないため、労働や貯金などへの意欲が下がる場合があります。時間やお金に余裕ができたら、何に使うか目標を立てておきましょう。
ミニマリストがものを選ぶ基準
ミニマリストがものを選ぶときの基準にはどのようなものがあるのでしょうか。参考にすることで不要なものを購入するリスクを減らせるかもしれません。
長く使えるか
ものを選ぶときは、一時的に使用する場面ではなく、長く使えるかで判断します。アイテムを選ぶときは、流行や話題性ではなく、定番のものであるか、耐久性があり長持ちするかを確認します。
シンプルか
服や食器などを選ぶときは、なるべく飽きがこないすっきりとしたデザインを選びましょう。シンプルなものは、ほかの食器や服と組み合わせて使用できるので、幅広い場面での利用が可能です。
汎用性があるか
ものを選ぶときは、さまざまなシチュエーションで利用可能な汎用性があるものを基準にしましょう。季節ごとに衣類を用意するのではなく、オールシーズンで着まわせるものを選ぶのがポイントです。
心から好きだと思えるか
部屋からものを減らしたいあまり、利便性や汎用性を意識しすぎて、好きではないものばかりを選んでは本末転倒です。ミニマリストになるために無理をするのではなく、心から好きだと思えるアイテムを選び、快適に過ごせることを第一に考えましょう。
ミニマリストの生活を送る6つのポイント
ミニマリストはものを捨てるだけで快適に過ごせるわけではありません。ものを増やさない気持ちが大切です。
ものを手放す
ものを手放して執着をなくすことにより、必要なもの不要なものの判断がつくようになります。片付けや断捨離の手始めとして必要なもの・不要なもの・保留にしておくものに仕分ける方法がおすすめです。
ものの「住所」を決める
ものの収納場所や置き場所を決めておけば、部屋が散らからないので、掃除の時間も短縮できます。また、何があるかが一目でわかるので余計なものや同じものを購入することがなくなります。
不要なものを買わない
買いものをするときは、安いからといってすぐに購入する方法はおすすめしません。どれだけ安くても購入前に長期間使えるのか、必要不可欠なのかを考えましょう。買いだめをせずに都度使い切ることが大切です。
「ひとつ買ったらひとつ捨てる」を法則にする
購入したものは、置き場所や収納場所が必要です。ものが増えていくと、あっという間に収納スペースや置き場所がなくなってしまいます。新しくものを購入したら、ひとつは捨てるようにしてものの数を一定に保つ意識を持ちましょう。
レンタルを利用する
必要でも、使用頻度が少ないものはレンタルサービスの利用がおすすめです。ものが増えないだけでなく、流行のデザインを取り入れられるメリットもあります。レンタルサービスは、服やバッグ、日用品など多岐にわたります。
日用品のストックを控える
トイレットペーパーや洗剤などの日用品は、買いだめておくと便利ですが、収納スペースを圧迫しかねません。身近で購入できるものはストックせずに、必要になったら都度補充しましょう。
ミニマリストになるために捨てやすいものの例
ミニマリストになるには、不要なものを処分する断捨離や片付けが大切です。捨てやすいものから優先して処分を進めましょう。
洋服
洋服も枚数が増えると収納スペースを圧迫します。1年以上着ていない洋服や、ほかの洋服と合わせにくい柄もの、サイズが合わなくなったり、似合わなくなったりした洋服は処分するなど、ルールを決めて断捨離を行いましょう。
大型家具
ベッドやソファ、ダイニングテーブルなど場所をとる大きなものを処分すると、空間が生まれてすっきりします。布団やクッション、折り畳み式のテーブルなど、代替品で活用できるかを考えて処分しましょう。
電化製品
電化製品は生活必需品といわれますが、テレビや電子レンジ、パソコンなどは人によっては使用していない場合もあります。冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど必要最低限のものだけを残しましょう。
本
読了した本を、読み返さないまま本棚に並べている方も多いでしょう。本棚に眠ったままの本は中古買取ショップやフリマアプリなどで処分して、読みたい本は図書館や電子書籍などを利用すれば、本が増える心配もありません。
まとめ
必要最低限のもので暮らすミニマリストは、不要なものを持たないため、浪費が減ったり、掃除がしやすくなったりするメリットがあります。ミニマリストになるためには、ストックを持ちすぎない、使用頻度が少ないものはレンタルを利用する、などものを増やしすぎない意識が必要です。1年以上着ていない洋服、繰り返し読まない本など断捨離しやすいものから処分しましょう。
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