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OAインストラクションとは?
仕事内容・必要なスキル・なり方まで解説

2018年8月1日
 

OAインストラクション

 
パソコンの基本操作やソフトの使い方などの指導に興味があるにおすすめしたいのが「OAインストラクション」というお仕事です。
この単語を耳にしたことはあるけど、具体的な業務内容まで理解している人はそれほど多くないのではないでしょうか。
この記事では、OAインストラクションの具体的な仕事内容・必要なスキル・実際に仕事に就く方法まで説明します。
OAインストラクションという仕事を理解し、仕事選びの参考にしてください。
 

OAインストラクションとは

OAインストラクションとは、パソコンやソフトウエアの使用方法を教育・指導する仕事です。
 
講習を行うのは、企業での社員研修や職業訓練校、小中学校でのパソコン講習など多岐にわたります。指導する内容は、パソコンの基本操作やMicrosoft Office製品の使い方などさまざまであり、受講者がマスターしたいことを教えます。また、指導する対象もビジネスマンから学生・高齢者と講習内容によって異なります。
 
受講者によってもそれぞれスキルやレベルが異なるため、ひとりひとりの状況にあわせたわかりやすい言葉や言い回しで指導するなど、柔軟な対応力が求められます。
 
 

OAインストラクションの業務内容

OAインストラクションの業務内容は、メイン講師・講師アシスタントのいずれなのか、担当内容によって異なります。
 
 

パソコンやソフトの講習・指導

受講者に対し、パソコンの立ち上げ方やマウス操作といった基本的な操作方法を指導します。一般的によく利用されるWordExcelPowerPointなどの使い方について、受講者のスキルに合わせた指導をおこないます
 
受講者の年齢やレベルは、講習内容によってさまざまです。就業先は企業の社員研修や専門学校、子どもや高齢者向けのパソコンスクールというように多岐にわたります。
 
 

講習の準備や教材の作成

メイン講師として講座を担当するケースでは、講習プログラムの検討、講習用の資料やテスト、教材の作成を行う場合もあります。
 
 

専門的なシステムの指導

ホームページの作成、PhotoshopやIllustratorといった専門性の高いソフトの指導を行います。そのほかに企業が独自開発したシステムやソリューションの指導を行うケースもあります。対面式の直接指導だけでなく、電話で指導する場合もあります。
 
WordExcelといったビジネスソフトだけでなく、ネットワーク系の技術やプログラミング言語などの高度な知識やスキルがあると、専門性の高い分野での活躍も可能です。
 
 

OAインストラクションの給料

OAインストラクションの賃金は、1日(8時間)当たり12,690円が平均金額※です。
独自開発システムやシステム開発系のインストラクション、ネットワーク系の技術講師など専門性が高い場合は、平均金額よりも高い案件が多くなります。
 
 ※参考:厚生労働省「平成27年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」 LinkIcon
 
 

OAインストラクションに求められるスキル

OAインストラクションを目指すにあたって、特に必要な資格はありません。ですが、さまざまな受講者に指導を行わなければならないため、以下のようなスキルが求められます。
 
 

パソコンやソフトに関する知識

パソコンやソフトの操作・使い方を指導するため、パソコンやソフトの知識は不可欠です。無資格・未経験の方でも募集はありますが、自身の技量を証明できる資格は持っておいた方が有利です。
 
以下はOAインストラクションの仕事をする上で役に立つ資格検定です。未経験の方向けの資格から、すでにOAインストラクションのお仕事を経験されている方向けの資格までありますので、ぜひチャレンジしてみましょう。 
 
 
 

MCT(マイクロソフト認定トレーナー)※

MCT(マイクロソフト認定トレーナー)は、マイクロソフト社が提供する認定資格制度です。試験はありませんが、適格な認定または資格を満たしたうえで、オンラインで申請を行います。
 
マイクロソフト製品に対する高い技術と指導スキルが実証された全世界で共通の資格のため、企業やパソコン教室でのインストラクターなど幅広く活躍することができます。
 ※参考:トレーニング認定 | マイクロソフト認定トレーナーになる LinkIcon
 

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)※

マイクロソフト社のOffice製品を最大限に使いこなせるスキルを身に付けていることを証明する資格です。スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)のグレードがあり、ワードやエクセルなどの製品ごとに認定資格が用意されています。
 
就職や転職時に技量を証明できるだけでなく、実務でも活かすことができる役立つ資格です。
 ※参考:MOS 認定 | マイクロソフト LinkIcon
 

パソコン技能検定Ⅱ種試験 インストラクター資格認定

全日本情報学習振興協会が主催するインストラクター資格認定です。平成30年度よりパソコン検定文書試験・パソコン基礎検定試験と統合されました。
 
受験には、20歳以上でMOSスペシャリスト(一般)を保有しているなどの資格が必要になります。WordExcelの操作、パソコンに関する高度な知識、情報セキュリティに関する一般知識など、OAインストラクションに必要な知識を証明できる資格です。
 ※参考:パソコン技能検定Ⅱ種試験 LinkIcon
 
 

わかりやすく伝える指導力・コミュニケーション力

パソコンやソフトに関する知識だけでなく、受講者にわかりやすく伝える指導力・コミュニケーション力も求められます。
受講者は子どもから高齢者までさまざまな上、理解力操作レベルなど異なります。
「お孫さんとメールがしたい」「事務職で使えるExcelスキルを身につけたい」など、何を求めるかは、個人によって異なる場合が多いです。受講者のレベル・事情に合わせて説明を変え、伝え方を工夫するなど、柔軟な対応が求められます。
 
 

根気強さ・忍耐力

相手の理解度にあわせて指導を行うには、根気強さや忍耐力も要求されます。
だれもが伝えたことを1回で理解できるとは限りません。パソコンの起動方法やマウスの操作すらわからない人に対して、わかりやすく丁寧に指導するには、根気と忍耐力が必要になります。
 
 

新しい技術や情報に対する興味

OSやソフトのバージョンアップに加えて、新しいアプリケーションの開発など、技術は常に進化しています。今もっている知識だけでなく、新しい技術への興味や、常に最新の情報を学び続ける向上心は欠かせません。
 
 

OAインストラクションになる方法

OAインストラクションには次のような方法でなることができます。
 
 

パソコン教室や職業訓練校などの教育施設に就職する

パソコン教室や教育機関などには、パソコンの操作方法やソフトの使い方を指導するインストラクターの求人が出ていることがあります。講師経験や資格を取得している方が有利ですが、未経験者の求人もみられます。
 
 

OA機器メーカーやパソコン会社に就職する

OA機器メーカーやパソコン会社でもOAインストラクションの需要はあります。OA機器を営業先でわかりやすく説明し、使い方を指導するためです。専門性の高いソフトウエアなどを出向先で操作説明するといった仕事もあります。
 
 

派遣社員として就業する

OAインストラクションになる方法の一つとして派遣社員があります。専門学校から企業まで活躍の場は幅広く、専門性の高いスキルを活かせるものなど内容もさまざまです。
 
社内で知識習得や研修制度を用いた支援が行われている場合もあり、実務未経験でチャレンジできる募集もあります。
 
「JOBNET」では、派遣や紹介予定派遣などの仕事情報をご紹介しています。希望に合った条件でOAインストラクションのお仕事を探すことができるので、興味のある方はぜひご利用ください。
OAインストラクションのお仕事・求人一覧
 
 

まとめ

 OAインストラクションは、パソコンの知識や操作に詳しいだけでは務まりません。ひとりひとりの受講者に合わせ、柔軟に対応するコミュニケーション力や忍耐力が要求される仕事です。
 
未経験でも指導マニュアルや研修制度などが用意されている場合もありますので、興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
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