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サーバーエンジニアの仕事とは?
ほかのエンジニアとの違いや必要なスキルを解説

2022年7月22日
 
サーバーエンジニア

ITインフラのなかで重要な役割を担うのがサーバーエンジニアの仕事です。サーバーが24時間365日安定稼働できるよう、サーバーの構築、運用・保守、監視などを行っています。この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容や仕事のやりがい、サーバーエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説します。

目次


サーバーエンジニアとは

 
サーバーエンジニアは、サーバーの構築や運用・保守を行うエンジニアです。物理的にサーバーをつくるのではなく、サーバーの内部設計から運用・保守まで任されるのが、サーバーエンジニアです。

セキュリティの強化や膨大なデータ処理が必要な現代には欠かせない、ITインフラを支える職業といえます。サーバーエンジニアは、用途や環境に合わせて適切なスペックのサーバーを構築するため、見積りをはじめとした一連の業務に携わります。
 

サーバーエンジニアが行う仕事

 
サーバーエンジニアが行う仕事を、サーバーの構築業務と運用・保守業務に分けて解説します。
 

サーバーの構築業務

サーバーエンジニアは、使用環境や使用目的に合わせて、必要なサーバーのスペックや処理能力、必要台数を一から検討し、設計します。サーバーには24時間365日稼働することが求められるため、1つのサーバーに障害やトラブルが起きてもほかのサーバーでバックアップし、稼働し続けるように設計するのが基本です。

基本となる設計が決まったら、ミドルウェアやOSの選定といった詳細設計を行います。詳細設計の段階で、技術面について具体的な内容を決定します。
 

サーバーの運用・保守業務

サーバーエンジニアが行うサーバーの運用・保守業務では、サーバーの監視やセキュリティチェック、バックアップなどの対応を行います。サーバーは常時稼働が必要な機器であるため、稼働状態を常に把握し、監視しなければなりません。トラブルが発生した場合は、曜日や時間帯に関わらず、即座に問題改善や復旧対応を行います。

通常はアプリケーションのバージョンアップに合わせたチューニングやバックアップ、ウィルス対策を行います。
 

ほかのエンジニアとの違い

 
サーバーエンジニア以外にもエンジニアには多くの職種があります。なかでも混同されやすい2つのエンジニアについて、異なる点を解説します。
 

インフラエンジニアとの違い

インフラエンジニアとは、その名のとおりインフラを扱うエンジニアです。サーバーエンジニアよりも業務範囲が広く、サーバーやハードウェアなどを扱います。インフラエンジニアが扱うインフラとは、サーバーやパソコンといったハードウェア、ハードウェア上で稼働しているOS、ミドルウェアのソフトウェアなどの総称です。
 

ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアの仕事は、サーバー同士を繋げるネットワークの構築がメインです。ネットワークの設計から構築、運用・保守の一連の業務を担います。ルーターなどのネットワークを構築する機器を扱い、ネットワーク環境を整備します。ネットワーク構築の完了後は、現場に常駐またはリモートにより監視も行います。
 

サーバーエンジニアに必要なスキル

 
サーバーエンジニアには専門の知識や技術が必要です。サーバーエンジニアの仕事に必要なスキルを解説します。
 

サーバー関連の基礎知識

サーバーエンジニアを名乗る以上、サーバーに関する知識は必須です。基本的な知識として、サーバーOSの知識と構築スキル、ミドルウェアの各種に関する知識があります。サーバーの仮想化やクラウドの知識も必要になります。パソコンなどの機器がサーバーへ与える負荷を考慮した設計を行うには、これらの基礎知識が欠かせません。
 

プログラミングの知識

サーバーエンジニアには、開発に必要なプログラミング言語の知識と技術が求められます。Javaは、銀行などのシステム開発にも使われるほど、セキュリティ面で信頼性が高いプログラミング言語です。Rubyは日本人が開発したプログラミング言語で、サーバーサイド処理に多く使われています。
 

仕事の正確さ・体力・精神力

サーバーエンジニアには、仕事の正確さや体力と精神力が不可欠です。24時間365日稼働するサーバーを正常に保つ必要があり、シフト勤務やトラブルにも対応できる体力と精神力が求められます。コード入力等のプログラミングも行うため、絶対的な正確さを追求する職人性が必要です。
 

サーバーエンジニアのやりがい

 
サーバーエンジニアのやりがいは、達成感が大きいところです。プロジェクトは長期にわたって行われるケースが多く、同じプロジェクトに関わる期間が長いため、達成感もその分大きくなります。
予期せぬトラブルが起こることもあるため、柔軟性をもってトラブル解決に向けた対応をする能力が求められます。課題を解決した際の達成感も、サーバーエンジニアならではです。プロジェクトとの関わりが深く責任も大きいため、仕事に愛着をもって働けます。
 

サーバーエンジニアの年収を知る

 
サーバーエンジニアの平均年収は400万円~700万円です。専門的な知識と技術が重視される職業であるため、スキルに応じて年収も決まります。幅広い知識と最新の情報を収集する姿勢や努力が、年収アップにもつながります。正社員かフリーランスかといった働き方によって年収は異なり、年齢によっても変わります。
 

サーバーエンジニアに向いている人材

 
サーバーエンジニアに向いている人材の特徴はいくつかあります。仕事に正確さが求められるため、職人気質で完璧主義の人に向いています。また、プログラミング言語を扱うことから、メカニックな仕事が好きな人にも適しているといえます。運用・保守業務におけるトラブル対応もあるため、トラブル解消に達成感を感じる方にも向いている仕事です。
 

仕事の将来性と需要

 
日常的に膨大なデータを扱う企業にとって、データを適切に管理し、処理できる設備と環境は不可欠です。多くの企業がサーバーを運用しているため、サーバーエンジニアの需要は高まっています。
今後は、クラウド技術をもったサーバーエンジニアの需要が特に高まると予想されています。環境の変化に臨機応変に対応しながら、新しい技術と知識を身につけられる人材が求められています。
 

未経験での転職も可能

 
サーバーエンジニアは専門的な仕事ですが、未経験者歓迎の求人もあるという魅力があります。また、案件をこなしながら知識と技術を身につけられる環境であるため、将来性も期待ができます。培ったスキルを活かして自分の市場価値を高められる仕事です。
人材不足が懸念されていて、サーバーエンジニアの育成に力を入れている会社もあります。
 

サーバーエンジニアで役立つ資格

 
サーバーエンジニアには、自分のスキル習熟度を証明できる資格が複数あります。4つの資格をそれぞれ解説します。
 

Microsoft認定資格プログラム

MCP(Microsoft認定資格プログラム)は、マイクロソフト製品の知識や操作スキルを証明する資格です。製品によって知識や操作スキルが異なり、資格取得のためにいちから学ぶ必要があります。未経験者が転職で有利になる資格というわけではありませんが、学習意欲の高さが評価されます。実務経験者はスキルを証明でき、キャリア形成に役立ちます。
 

Linux技術者認定試験

LPIC(Linux技術者認定試験)は、世界共通のLinux技術者の認定資格です。Linuxスキルの判断基準として世界で認められています。Linuxは日本の国内企業の約7割が導入しているため、Linuxの技術を持った人材の需要は高く、資格取得のメリットは大きいといえるでしょう。自己のキャリアアップを目的として受検する方も多数います。
 

Cisco Certified Network Associate

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコ社の製品知識と技術を認定する資格で、ネットワーク技術の証明として役立ちます。認知度が高く、転職の際に有利になる資格であることから、多くの方が取得を目指しています。合格には実務で役立つ知識が必要とされるため、企業からの信用されている資格です。
 

Cisco Certified Network Professional

CCNP(Cisco Certified Network Professional)は、CCNAの上位資格です。ネットワーク技術者のプロフェッショナルであることが証明できるため、企業から高い評価を得られます。CCNPの試験は、7つのコースから自分の適性に合ったコースを選択できます。実践的なスキルが証明できるため、CCNAと同様に受検者が多く、人気の高い資格です。
 

まとめ

 
サーバーの専門家として、ITインフラを活用するうえで欠かすことのできないサーバーエンジニアは、多くの企業で需要が高く、未経験でも転職できるチャンスがある仕事です。今後は自社でサーバーを保有する形から、クラウド化も増えていく可能性があるため、変化に合せて知識やスキルをアップデートしていく必要があります。
 
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