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職場では話せない。でも、共感してほしい!
派遣社員が「喜怒哀楽を感じる出来事」って?

2019年11月7日
 
派遣の喜怒哀楽

会社員とは違う立場の派遣のお仕事。嬉しいことや楽しいこともある一方、腹の立つことや悲しいこともあるもの。職場では話しにくいけれど、同じ立場の誰かに「わかる!それ、あるある!」と共感してほしいと思いながら働いている人も多いのでは?
そこで今回は、派遣で働く女性400人を対象に「喜怒哀楽を感じた出来事」について調査しました。

目次


仕事で嬉しかったこと、楽しかったこと

 
仕事で嬉しかったこと、楽しかったことについての調査結果は、「業務時間や休みなど、要望に合わせて工夫してもらえた」 (29.5)が全体トップで、約3割の回答となっています。
 
続く第2位は「質問をしやすい環境をつくってくれた」 (25.8)で、4分1超の回答。そして、残念なことに第3位は「派遣社員として働いていて、嬉しい (または楽しい )と感じたことはない」 (24.8)でした。
 
  20代 30代 40代
1位 質問をしやすい環境をつくってくれた(30.0%) 業務時間や休みなど、要望に合わせて工夫してもらえた(35.3%) 派遣社員として働いていて、嬉しい(または楽しい)と感じたことはない(31.3%)
2位 業務時間や休みなど、要望に合わせて工夫してもらえた(26.0%) 質問をしやすい環境をつくってくれた(33.3%) 業務時間や休みなど、要望に合わせて工夫してもらえた(26.0%)
3位 自分の意見を言いやすい環境をつくってくれた(22.0%) 自分の意見を言いやすい環境をつくってくれた(29.3%) 仕事やスキルに対して評価してもらえた(23.3%)

 
年代別で見ると、 30代は、「質問をしやすい環境をつくってくれた」 (33.3)、「自分の意見を言いやすい環境をつくってくれた」 (29.3)」、「仕事やスキルに対して評価してもらえた」 (28.0)といった項目で3割前後が回答。仕事しやすい環境や評価されることに対して意欲的な傾向があるようです。
 
40代は、「派遣社員として働いていて、嬉しい (または楽しい )と感じたことはない」 (31.3)が他の年代より高い傾向にあります。しかし、「仕事やスキルに対して評価してもらえた」 (23.3)、「派遣社員だからということなく、正社員と同じ仕事を任せてもらえた」 (20.7)、「評価が契約更新につながった」 (20.0)といった項目で2割超の回答が寄せられていることから、評価されることに喜びを感じる前向きな傾向がうかがえます。

派遣社員の仕事で腹が立ったこと

 
怒りや腹立ちを感じることについては、特に腹が立った経験はない」 (36.5%)がトップに。「仕事と自分個人を切り分けて考える傾向」があるからなのかもしれません。
第2位は「仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった」 (29.8)、第3位は「十分な説明もなく、業務を丸投げされた」 (27.0)で、どちらも3割前後の回答となりました。正社員とは立場の違う派遣社員には、ありがちな「怒」と言えそうです。
 
  20代 30代 40代
1位 特に腹が立った経験はない(54.0%) 特に腹が立った経験はない(36.0%) 仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった(35.3%)
2位 仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった(24.0%) 仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった(28.0%)

十分な説明もなく、業務を丸投げされた(28.0%)
十分な説明もなく、業務を丸投げされた(32.0%)
3位 十分な説明もなく、業務を丸投げされた(18.0%) 特に腹が立った経験はない(25.3%)

 
年代別では、若い年代ほど、「腹が立った経験はない」という回答が高く、年代が上がるほどスキルも上がり、責任感、仕事の指示に対して腹立ちを感じることが多い傾向にあるようです。
 
腹が立ったエピソードは?
 
・雑用ばかり回され、肝心な仕事が与えられなかった (24歳/事務 )
・やる気があるのに、『やる気がない』と言われた (24歳/経理事務 )
・正社員が定時以降に残った仕事を丸投げして帰ることが多々あった。派遣会社の担当に相談したが、改善されなかったので辞めた (27歳/事務 )
・社員のクレーム対応を丸投げされ、一からヒアリングして対応した (33歳/営業・販売・その他オフィスワーク )
・自分のやった仕事を正社員の方のやった仕事にされてしまった (45歳/事務 )

派遣社員の仕事で悲しかったこと

 
派遣社員が「悲しいと感じること」についても、「特に悲しかった経験はない」 (50.0)がトップとなり、全体の5割を占めています。また、第2位は「十分な説明もなく、業務を丸投げされた」 (14.3)、第3位は「仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった」 (14.0)となっており、先に挙げた「怒」の項目と同じものが並びました。同じことをされても、腹が立つと感じる人もいれば、悲しいと感じる人もいるようです。
 
年代別に見ると、 20代は「業務時間や休みなど、融通が利かなかった」 (9.0)、「名前や顔を覚えてもらえなかった」 (4.0)については、他の年代よりも高い回答率となっています。
 
一方、 30代は、他の年代に比べて、「自分の意見を聞いてもらえなかった」 (6.7)が高く、派遣社員という立場の違いから悲しい思いをしている人がいるようです。
 
また、 40代はほとんどの項目において、他の年代より高い回答率となっていますが、特に「十分な説明もなく、業務を丸投げされた」 (19.3)が高いことがわかりました。
 
悲しかったエピソードは?
 
・責任ある仕事をやっても、給料に反映されない (29歳/営業・販売・その他オフィスワーク )
・資格を取る際、『落ちるなよ』というプレッシャーを感じたが、受かったところで「当たり前」感がすごかった (36歳/営業・販売・その他オフィスワーク )
・どこで働いていても事務職の評価が低いことが悲しい (45歳/事務 )
・無謀な量の仕事を押し付けられ、それをこなした結果、もっと頼まれてしまった (45歳/事務 )
・業務上の問題について伝えても理解してもらえず、他の派遣社員と比べられた (48歳/事務 )
 

みんなの対処法

 
それでは、腹が立った時、悲しい時に派遣社員のみなさんはどう対処しているのでしょうか。世代を問わずに多かった回答は、「対処しない」「派遣会社に相談する」でした。「波風を立てないために、特に何もしていない」 (26歳/電話業務 )という人もいれば、「業務範囲を派遣会社と指揮命令者、職場のメンバーに再認識させて、契約外の仕事を勝手に振らないよう注意した」 (41歳/事務 )という人もいます。
 
対処しないという場合は、「諦めている」「我慢する」という声も多く、中には、「腹が立ったり、泣きそうになるので、トイレに行きながら独り言で文句を言って発散している」 (31歳/事務 )という人も。
 
一方、「社員の人たちと食事に行く機会ができてからは、好きな時間にお昼時間を取れるようになった」 (48歳/事務 )、「繁忙期は忙しいと聞いていたので、率先して手伝った」 (47歳/事務 )、「資料を読みまくって独学で学び、仕事を見つけた」 (33歳/事務 )など、自ら歩み寄っていくことで、積極的に居心地のいい環境をつくり上げているケースもあるようです。
 
腹が立った時、悲しかった時の対処法は?
 
・指示がない場合、教えてくれそうな人に質問する (29歳/事務 )
・派遣会社を通じて休暇をもらった (29歳/事務 )
・トラブルシューティングをつくって、仕事を早く終わらせる努力をした (29歳/経理事務 )
・直属の上司より、さらに上の上司に報告して、間に入ってもらった (35歳/事務 )
・仕方ないので、気にしないように努める (46歳/事務 )
・状況が改善されないようであれば、契約更新をしない (42歳/事務 )
 

自分だけでは解決できないことは、一人で抱え込まずに相談を

派遣社員という働き方においては、仕事と自分個人を切り離して考えているケースが多いのかもしれません。その一方で、「十分な説明もなく、業務を丸投げされた」、「仕事の指示が不明確で何をしたらいいかわからなかった」という点については、怒りや悲しみを感じる人が多いこともわかりました。「派遣=エキスパート」とみなされることで仕事を丸投げされたり、正社員と立場が違うためにやりづらさを感じたりすることもあるようです。
 
いずれにしても、自分だけでは解決できない場合は、一人でストレスを抱え込んでしまわず、周りの人や派遣会社に相談してみましょう。
 
マンパワーグループではご就業後も担当の営業担当がしっかりとフォローできる体制をとっています。自分に合ったお仕事を探して安心した環境の中で働くことができます。
 
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<調査概要>
調査タイトル:派遣社員についてのアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019723日〜729
調査対象:派遣社員として働く全国の2049歳女性
有効回答:400サンプル


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