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派遣社員が抱える「人間関係の悩み」を調査!
正社員とうまく付き合うために押さえておくポイントとは

2019年11月14日
 
 
正社員との人間関係

職場での人付き合いで悩みを抱える派遣社員の方も多いのではないでしょうか。派遣先の職場によっては、正社員との関係性を築くまでに気苦労もあるかもしれません。
そこで今回は、派遣で働く女性400人を対象に「派遣先の人間関係」について調査しました。

目次


派遣先の人間関係で悩んでいること

 
派遣先の人間関係で悩んでいることについて聞いてみたところ、全体の約5割は何らかの悩みを抱えていることがわかりました。特に、40代の派遣社員は他の年代に比べ派遣先の人間関係に悩んでいる人が多く、何らかの悩みを抱えている人が6割以上いました。
 
「悩んでいること」のトップ3は、「一緒に働く社員の人柄」(21.8%)、「派遣社員同士の付き合い方」(14.8%)、「正社員の派遣に対する考え方」(14.5%)となっています。さらに、「上司の人柄」(14.3%)、「社内、部署内の派閥」(12.5%)と続いています。
 
年代別で見ると、20代は「ちゃんと仕事を教えてくれない正社員がいた」(24歳/事務)という正社員に対する悩みもあれば、「すでに仲が良い派遣の人たちが多く、“ぼっち”になってつらい」(28歳/事務)といった派遣同士の付き合いに悩む声もありました。
 
30代は、「正社員には、無意識に派遣との区別があると感じる」(30歳/事務)というケースが多く、「人によっては『すぐいなくなる人』として距離を置かれるのでやりづらい」(33歳/事務)という声も。
また、派閥争いに巻き込まれるケースも多く、「派閥に属さないのでどちらの言うことを聞くか悩む」(35歳/事務)、「派閥争いで情報の共有ができなくなり、仕事に支障をきたしている」(38歳/事務)など、実務に影響するお悩みもあります。
 
また、40代でも、正社員との関係性において「派遣は“下請け”程度に考えている。社員がやりたくないことを押し付けてくる」(48歳/事務)、「辞めても次の派遣を補充すればいいと思っている」(48歳/電話業務)などの声がありました。
 
正社員が年下の場合、「上司が年下なので気を遣われてしまうのが申し訳ない」(48歳/その他)という声もありました。さらに、キャリアやスキルのある世代のため、「同じ派遣でも、プロ意識に欠ける無責任な人がいる」(47歳/事務)など、派遣同士の働き方、考え方の違いに悩んでいる人もいるようです。
 
年代が上がるにつれ、任される仕事の領域や立ち位置、関わり方などが変化するためか、人間関係の悩みも複雑になってきていることがうかがえます。
 
人間関係に関するお悩みエピソード

 
・「派遣だから」「どうせいなくなるから」など、こちらに聞こえる距離で話す(31歳/事務)
・お局さまみたいな正社員が存在し、ミスの濡れ衣を着せられたり、仕事を適切に割り振られなかったりした(36歳/経理事務)
・こちらが専門的なことをすべて理解していると決め付けて指示を出してくる(31歳/事務)
・同じ派遣会社内で派閥があり、悪口が頻繁に飛び交う(29歳/医療事務・クラーク)

正社員の人間関係

 
「人間関係の悩み」への対処法については、「対処していない」という声が圧倒的に多く、つらい状況でも我慢しているケースがほとんどのようでした。
 
消極的な対処法としては、「あまり関わらないようにした」(23歳/事務)、「こういう人なんだと割り切る」(38歳/営業・販売・その他オフィスワーク)という声が多数。
 
一方、「気にせず与えられた仕事を黙々とこなし、仕事に対する評価を上げた」(38歳/事務)という人や、「嫌な人でも普通に接して、悪口に極力参加しない」(45歳/事務)など、マイルールをもうけている人もいます。また、「派遣会社を通して、上長に相談した」(45歳/貿易事務)など、第三者に相談する人も見受けられました。
 
人間関係でトラブルになったときの対処法

 
・相談しても対処してもらえないので、自分の心を寛大に保つ(25歳/経理事務)
・必要最低限の会話しかしない。極力関わらない(46歳/事務)
・忙しい時に余計な仕事を頼まれたら『自分でやってください』とはっきり言って断る(31歳/事務)
・仕事で信頼されるように努力してる(33歳/事務)
・話しやすい社員に相談した(27歳/事務)
・派遣会社経由で、問題点を人事・課長に伝えた(40歳/貿易事務)

派遣先の正社員と、良好な関係を築くために心がけていること

 
それでは、派遣先での人間関係でトラブルを起こさないために、派遣社員たちはどんな工夫をしているのでしょうか。
 
派遣先の正社員と良好な関係を築くために心がけていることについて聞いたところ、「積極的に自分から挨拶をする」 (50.5)、「ホウレンソウ (報告・連絡・相談 )を徹底する」 (45.5)、「アドバイスを素直に受け入れる」 (40.0)がトップ3となっています。
 
年代別では、 20代は他の年代に比べて、「特に心がけていることはない」 (22.0)という回答が多く、あまり気にしていないようです。
 
30代は、「ホウレンソウ (報告・連絡・相談 )を徹底する」 (50.7)と回答する人が最も多く、仕事を円滑に進めるコミュニケーションを意識しているようです。
 
さらに、 40代は、「積極的に自分から挨拶をする」 (58.7)など、日常的に積極的なコミュニケーションを取るよう心がけていました。また、「噂話や悪口には加わらない」 (43.3)、「相手によって態度を変えない」 (38.0)など、自分のスタンスを明確にすることで、面倒なことに関わらないようにする傾向もあるようです。

自分なりにスタンスや接し方を決めて対策を

今回の調査では、派遣先の人間関係で悩んでいることのトップ3は、「一緒に働く社員の人柄」、「派遣社員同士の付き合い方」、「正社員の派遣に対する考え方」という結果となりました。また、対処法については、「対処しない」という回答が多く、「みんな諦めているし、自分が我慢すればいいということになっている」(36歳/営業・販売・その他オフィスワーク)といった声もありました。
 
しかし、ただひたすら我慢するだけではストレスはたまってしまう一方です。「気にしない。あまり関わらない」(29歳/事務)、「コミュニケーションと観察を続ける」(38歳/その他)、「普通に接して、困った時は誰かに聞けばいいと開き直った」(45歳/事務)など、自分なりにスタンスや接し方を決めることでも、ストレスを軽減できるかもしれません。
 
上司や派遣会社に相談しても解決せず、一人で悩み続けてしまう場合には、思い切って職場を変えてもらうことも選択肢一つとして考えてみましょう。
 
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<調査概要>
調査タイトル:派遣社員についてのアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019723日〜729
調査対象:派遣社員として働く全国の2049歳女性
有効回答:400サンプル


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