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品質保証の仕事とは?仕事内容や「品質管理」との違いも徹底解説します!

2019年10月4日
 
品質保証

製造業などにおける仕事のひとつに「品質保証」という職種があります。言葉どおり「製品の品質を保証する」というイメージがありますが、その具体的な業務や「品質管理」との違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「品質保証」の仕事内容や時給、品質管理との違いや向いている方までを徹底的に解説しています。「品質保証」に興味がある方、転職を考えている方は、ぜひこの記事で理解を深めてください。

目次


まずは、品質保証の仕事内容や時給、品質管理との違いについて解説していきます。

品質保証の仕事内容

品質保証は、自社で製造した商品が、あらかじめ決められた品質を満たしているかを確認したり、販売後もその品質について保証をおこなう職種を指します。また、販売した商品に不良品がありクレームが発生した場合の対応も品質保証の仕事となります。
 
品質保証は、自社製品の品質を保ち、さらにお客様からの意見を聞くことで、今後の品質改善に役立てていきます。そのため、商品の企画開発の段階から、設計、製造、出荷、販売のすべての工程にかかわることになります。
 
品質保証とひと言でいってもさまざまな業務があり、企業によっても求める人材は異なります。興味のある方は、品質保証の幅広い求人を取り扱っているJOBNETで求人探しをしてみることをおすすめします。
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品質保証の時給

品質保証の給与は、正社員の場合、平均年収が約491万円と、やや高い傾向にあります。パートやアルバイト、派遣社員の場合、雇用形態によって時給は異なりますが、平均で1,000~1,500円ほどです。
 
どの地域で就業するかによっても時給は異なりますが、地域別で時給を比較すると、関東地方がもっとも高くなっています。さらにその中でも、東京などの首都圏とそのほかの地域では時給に差があります。
 
※参考
品質保証の仕事の年収・時給・給料情報 求人ボックス
 
 

品質“管理”との違い

品質保証と似た職種に「品質管理」があります。品質管理とは、主に製品を製造する工場において、不良品が出ないようにあらかじめ品質を管理する仕事です。
 
以前は、工場で製造された製品の最終検査をおこなうのが品質管理の主な仕事でしたが、現在では検査に加えて、事前に不良品が出ないために工程の見直しや改善を「QC(Quality Control)七つ道具」などの技法を使っておこなっています。
 
一方で、品質保証は製造工程に入る前の製品開発の時点から一定の品質基準を設け、製造から出荷後まで一貫して製品の品質を保証する仕事です。つまり、品質保証の枠組みの一部として、品質管理があるといえるでしょう。
 
さらに、品質管理が製造のサポート的な役割が大きい一方で、品質保証は製品が実際に作られる前から、お客様の手に渡った後まで品質を保証する業務を担っています。


ここでは、品質保証の仕事をするうえで、製品の品質を製造から出荷後まで一貫して保証するからこそ大切になる考え方を解説していきます。

PDCAサイクルを回す

PDCAとは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」を指し、業務を効率よく進めるための手法です。一方通行ではなく評価と改善をおこない、ふたたび計画を立てるというPCDAサイクルを回すことで機能します。
 
品質保証においてのPDCAは以下のような内容が代表的です。
・Plan(計画):目指すべき品質の目標を計画
・Do(実行):上記の計画に基づき実行
・Check(評価):目標を達成しているかの評価
・Action(改善):改善点があれば原因を探し、次の計画に活かす
 
このサイクルは、迅速に繰り返すことで効果が上がります。また、うまく回すためには、それぞれのステップがきちんとおこなわれているかの確認が必要です。
 
 

数字などのファクトを用いる

品質保証の業務では、これまでに不良品が発生した確率やお客様からのクレームなど、いろいろなデータが蓄積されていきます。このような事実に基づくデータを、品質保証において用いるファクトコントロールが重要となります。
 
ファクトとは誰が計測、蓄積、記録しても変わらない客観的なデータです。製品の品質保持および改善のうえでは、センスや勘などの不特定要素ではなく、不変であり確実性のあるファクトを用いるのが、より適切かつ効率のよい品質保証につながります。
 
 

品質を第一に仕事する

製品を製造するうえで、重視する要素が品質(Q:Quality)・コスト(C:Cost)・納期(D:Delivery)です。企業としてはQCDのバランスを考えることが重要ですが、品質保証は、品質(Q)を第一優先に仕事をしなければなりません。なお、品質とは製品の品質はもちろん、仕事そのものの質も含まれています。
 
コストや顧客からの納期を優先するあまり品質を落としてしまうのではなく、いかに品質を重視しつつコストや納期とのバランスを取るのかが重要になります。


ここでは、品質保証の仕事に興味のある方に向けて、品質保証の仕事に向いている人について解説します。ぜひ仕事探しの参考にしてください。

細かい作業を好む

品質保証は、不良品が発生した際にはその原因を探し出し、再発防止の対策までをおこないます。そういったトラブルの迅速な対応や、高い品質のものを供給し続けるには、日ごろから検査やデータ集めなどを継続しておこなう必要があり、データを詳細に分析することが業務改善にもつながります。
 
そのため、地道なデータ収集や分析が苦にならない、むしろそういったコツコツとした作業や細やかな分析が得意だという方には、品質保証の仕事は向いているといえるでしょう。
 
 

論理的な仕事を好む

品質保証は、生産工程で起こる問題に対し、冷静に筋道を立てて考えることが求められます。自分の感情や周りの雰囲気に左右されることなく、つねに冷静で倫理的な考え方ができる方が向いているといえます。
 
また論理的な考え方は、前述した、事実に基づいたデータを業務に取り入れるファクトコントロールでも用いられます。パズルや謎解きゲームなど、正解がひとつのものに筋道を立てて、つねに冷静に解ける思考力をもっている方は、品質保証の業務でも論理的思考を活かして仕事を進められるでしょう。
 
 

問題をあらゆる角度から見ることができる

品質保証は、製品の製造から出荷、さらにお客様の手に渡った後でも品質を保証し続けるのが仕事です。そのため、製品を実際に出荷する前に、品質を満たしているかどうかのチェックをおこなうのも業務のひとつとなります。しかし、ただチェックをおこなうだけでは自分の気がつかない不良を見逃すことになるかもしれません。そのため、多角的な視点が必要です。
 
また、クライアントからクレームを受けた場合でも、外部からの視点で見直すことで新しい改善につなげ、より品質向上につなげることができるでしょう。
 
 

交渉力がある

品質保証は製品の品質を第一優先に考え、業務を進める必要があります。しかし、クライアントやほかの部署からは、より低コストで短納期を要求されることもあります。顧客が納得するコストと納期を守りながら品質を維持することが大切なため、関係者に理解を促す交渉力が必要です。
 
さらに、製品を手にしたお客様からのクレームを受け入れ、次の製品づくりに活かすことも業務の一環です。そのため、クレームを送るお客様を納得させられる交渉力をもつ方も、品質保証に向いているといえます。
 
 

専門知識をもっている

品質保証の業務は、製造している製品についての専門的な知識も必要になります。品質保証においては、製品を購入したお客様に正しい製品の使い方や特徴を、適切に説明することも求められるからです。
 
必要になる専門知識とは、自社で取り扱う製品に関する知識のことです。たとえば、半導体メーカーの品質保証部に勤務するのであれば、半導体そのものに関する専門知識が必要になります。


品質保証とは、製品の企画や開発段階から、製造、出荷、さらに出荷後も品質の保証をおこない、場合によって改善提案までが必要とされます。品質管理も含めた、幅広い業務を担うため、交渉力や専門知識など、多様な能力があると品質保証の場で活かすことができるでしょう。

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