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テクニカルライターとは?
仕事内容・年収から必要なスキルまで解説

2018年8月1日
 

テクニカルライター

 
テクニカルライターという職種だけをみると、かなり敷居が高い印象を受けるかもしれません。
しかし、ライティングを経験された方であれば、その延長線上で業務をこなせる可能性は十分にあります。
 
この記事ではテクニカルライターの具体的な業務内容や、なるために必要なスキルを紹介します。ライターの方、または、これからライターを目指す方は、今後のキャリア候補としてテクニカルライターを検討されてはいかがでしょうか。 
 

テクニカルライターの仕事とは

テクニカルライターとは、専門的な技術に関する文章を書くライターです。テクニカルライターの業務には、製品の取扱説明書などを書く「マニュアルライティング」と、技術的な文章を翻訳する「技術翻訳」があります。
 
 

マニュアルライティングとは

マニュアルには、大まかに2つの種類があります。ひとつは一般のユーザーに向けた家電製品や電子機器などの取扱説明書、もうひとつは専門の技術者に向けたマニュアルです。どちらも業務内容に違いはありませんが、後者の方がより専門的な技術の知識を求められることになります。
 
家電製品や電子機器などの説明書を書くにあたって重要なのは「分かりやすさ」です。決して美しい文章を書く必要はありません。説明書はできる限り簡潔に書く必要がありますから、独創性は求められません。この点において、テクニカルライターの仕事は、いわゆる「文章家」の仕事とは異なります。また、文章を書くだけではなく、図の配置や文字の大きさなども含めた、説明書のトータルコーディネートも行います。
 
 

技術翻訳とは

技術翻訳とは、海外で作成された手順書や取扱説明書などの技術的な文書を翻訳する仕事です。逆に、日本語を外国語に翻訳することもあります。技術翻訳においては、語学力(主に英語)が重要です。また、単に語学力があるだけではなく、専門的な分野で使われる単語を知っておく必要もあります。翻訳をする際にはマニュアルライティングと同様に、正確な言葉づかいが求められます。
 
これ以降は、「技術翻訳」ではなく、主に「マニュアルライティング」についてご紹介します。
 
テクニカルライターのお仕事・求人一覧
 

テクニカルライターの年収

テクニカルライターの年収はおおよそ200万円から500万円です。※
経験やスキル次第では、400万円以上の年収を獲得できる可能性があります。必要なスキルは、テクニカルライティングの実務経験や、TOEICのスコアなどです。
※参考:求人サイトIndeed テクニカルライターの求人
 
 

テクニカルライターに求められるスキル

では、テクニカルライターに求められる3つのスキルをご紹介します。
 
 

正しい文章を書く

テクニカルライターには独創的な文章は求められません。しかし、正確で、誰が読んでも分かりやすい文章を書くスキルは求められます。なぜなら、間違った文章やあいまいな表現は、ユーザーが事故を起こす可能性を高めてしまうからです。実際に、取扱説明書の不備による事故やリコールも発生しています。
事故はあってはならないことですし、会社のイメージダウンにもつながってしまいます。文章を正確に書くことで、トラブルを未然に防げるでしょう。
 
 

技術に関する幅広い知識

取扱説明書を書くにあたっては、技術的な知識を持っている必要があります。技術者と同じだけの知識を持つのは難しいですが、少なくとも説明を受けたら理解ができる程度の知識力は求められます。
専門知識に関しては、「入社後に徐々に身につければよい」という考え方の会社もあります。未経験の場合は、どこかの段階で専門知識を身につける必要がある、ということは知っておかなければなりません。
 
 

初めて商品を使うユーザーの視点に立って考える

適切な説明書を執筆するためには、自分がユーザーの立場にたって、「内容を理解できるか?」「マニュアルどおり実行できるか?」考えることが常に求められます。
 
例えば、スマートフォンやパソコンのマニュアルの場合、電子機器に詳しくない人が読むことも考えられます。電子機器に慣れていない人にも理解してもらえるように、専門用語の解説をいれたり、図を挿入したりして、分かりやすい説明書を書く必要があります。
 
 

テクニカルライターに向いている人

ここでは、テクニカルライティングに適性があるのはどんな人なのかご紹介します。
 
 

どんな文章でも書くことを楽しめる人

テクニカルライターは、文章を数多く書くことが仕事です。そのため、どんな文章でも書くことを楽しめる人には適した仕事といえます。
 
 

技術への関心がある人

技術への関心がないと、専門知識を勉強するのは苦痛になってしまいます。その分野が好きな人にとっては、製品の組み立てや原理について勉強することも楽しめます。「好きこそ物の上手なれ」という言葉もある通り、ものづくりや技術への関心があれば、学習のスピードも上がりますし、ライティングも早く上達することでしょう。
 
 

テクニカルライターになる上で有利な資格試験

テクニカルライターを目指す際、持っておくと有利になる資格試験をご紹介します。
 
 

ITパスポート試験

IT関連でもっとも初歩にあたる資格が、「ITパスポート試験」になります。これは、経済産業省が認定する資格であり、IT関連の職業について働く上での基本を問われる試験です。同様の試験としては、「基本情報技術者試験」があります。
 
 

テクニカルライティング試験

テクニカルコミュニケーター協会が主催する、「テクニカルライティング試験」という試験があります。これは、テクニカルライターの業務に関する試験であり、ストレートに必要な知識を学ぶことができます。受験者の20~30%は業務未経験者であり、テクニカルライターの経験がない人が学習をするのにも適した試験であるといえます。
 
 

テクニカルライターになる方法

それでは、テクニカルライターとして働くための方法をご紹介します。
 
 

メーカーやIT・ソフトウェア系の企業に就職する

まずは、メーカーやIT・ソフトウェアの企業に正社員として就職するという方法があります。就職したのちにテクニカルライティングを行う部署に配属され、そこで経験を積んでいくという流れです。
 
もちろん、希望しない部署に配属されることがあるかもしれません。しかし、説明書を書くためには、まず知識を身につけることが必要ですので、他の部署での経験もマニュアルライティングのための経験として役立つでしょう。
 
 

ライターとして経験を積む

技術部門での職務経験がなくても、ライティング業務の経験があれば、テクニカルライターになる上で有利です。「書くこと」が好きという方は、まずライターとして経験を積んだのちにテクニカルライターになる、という方法も選択肢のひとつです。その上で、先ほどご紹介した資格のうちどれかを取得しておけば、さらに有利になるでしょう。
 
 

派遣社員のお仕事を探す

また、派遣社員としてマニュアルライティングに携わる、という道もあります。技術部門での経験、もしくはライティング業務の経験のいずれかがあれば、スムーズにお仕事を探すことができます。
 
マンパワーグループが運営するJOBNETでは、テクニカルライティングの求人を検索することができます。近い職種の求人も簡単に検索することができますので、ぜひJOBNETからお仕事を探してみてください。
 
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まとめ

ライターの中でも、やや特殊な業務を担当するテクニカルライターは、ライターとしてのスキルの他にも、専門的な知識とユーザー目線でのライティングが必要になるお仕事です。
 
もしご興味を持たれたら、まずは関連の企業に就職するか、ライターとして経験を積みましょう。あわせて、JOBNETで派遣のお仕事も探してみてください。
 
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