Webマーケティングは、顧客の集客や売上の向上につながるため、企業にとって重要な業務です。この記事では、Webマーケティングの仕事に興味のある方に向けて、Webマーケティングの必要性について触れながら、その仕事内容や具体的な施策についてもご紹介しています。
Webマーケティングの仕事を未経験から目指す方法や、今後の動向、将来性についても解説していますので、ぜひ情報収集にお役立てください。
目次
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、Web上で行うマーケティング活動のことです。マーケティングは、消費者や顧客の集客や販売促進を目的とした活動で、顧客を呼び込みサービスや商品のよさを伝え、購入につなげる一連の流れをつくります。
Webマーケティングの必要性
総務省のデータによると、2021年における世界のEC市場の売上高は前年比19.5%増です。消費者にとってWebサービスは身近な存在となり、企業にとってはWebマーケティングの重要性が増しているといえます。
※参考:令和5年版 情報通信白書 総務省
デジタルマーケティングとの違い
デジタルマーケティングは、より広義な意味をもつ言葉で、Webマーケティングはその一部です。デジタルマーケティングは、さまざまなデジタル技術を活用したマーケティング手法で、活動範囲はWebのみに限りません。
Webマーケティング全体の動き
これまでのWebマーケティング
Webマーケティングのきっかけは、1998年のGoogle自動検索エンジンの発表です。2000年代初頭からWebマーケティングツールの開発が活発化し、Web広告も始まりました。2007年にiPhoneが発売され、インターネットが一般の人々の間でも身近になったことが、Webマーケティングの大きな転機になったといえます。
最近と今後の動向
Webマーケティングは将来性の高い業界です。総務省の調査によると、2021年にはインターネット広告がマスコミ広告を初めて上回りました。デジタル活用を国が推進していることから、企業におけるデータの分析・活用は今後さらに増え、Webマーケティングは経営において重要なポジションとなっていくでしょう。
※参考:令和5年版 情報通信白書 総務省
Webマーケティングの仕事内容と具体的施策
Webマーケティングの仕事は、より多くの消費者に自社の商品やサービスを認知してもらうために、Webサイトの登録者数やPV数などを増やすことが主な目的です。具体的には次の施策があります。
- 集客施策の推進
- アクセス分析
- リピーター獲得施策
それぞれについて以下で解説します。
1. 集客施策の推進
集客のためのWebマーケティング施策には、SEOとWeb広告があります。自社のWebサイトへどのように集客をするかを解説します。
SEO
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、ユーザーが検索エンジンで検索を行った際に、検索結果の上位に自社サイトが表示されるよう自社のWebサイトを作成・調整することです。上位に表示されるためには、以下のポイントを重視する必要があります。
・制作コンテンツは自社サイトのテーマに合わせる
・検索ワードを多く入れることを目的とせず、ユーザーにとって有益となる情報を提供する
・求める情報や内部リンクへのアクセスのよさ、表示スピードなどユーザーが使いやすいサイトにする
Web広告
Web広告には、リスティング広告・アフィリエイト広告・ディスプレイ広告・リターゲティング広告・SNS広告などがあります。リスティング広告とはGoogleやYahoo!などでキーワード検索する際に表示される関連広告、アフィリエイト広告とは個人ブログやWebサイトに広告掲載してもらい、成果発生時に報酬を支払う広告です。
ディスプレイ広告とはWebサイトの広告枠に表示される画像・動画・テキスト広告、リターゲティング広告とは過去にWebサイトを訪問したユーザーに配信する広告、SNS広告とはSNSに掲載する広告です。
特にディスプレイ広告やSNS広告はターゲティングできる点が魅力です。いずれの広告もコストがかかるため、費用対効果のバランスを考える必要があります。
WebマーケターがWeb広告運用する際の流れは以下のとおりです。
運用の流れ |
内容 |
ゴールの設定 |
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運用方針を決める |
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運用方針に応じた施策の実行 |
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2.アクセス解析
アクセス解析は、ユーザーの属性や行動データを分析することです。Webサイトにアクセスした際の流入経路や離脱率、回遊率などのデータも用いて、自社サイトの問題点に気づけます。アクセス解析は、自社サイトの見直しだけでなく、商品やサービスの開発や改善にもつながります。
Webサイトの改善のためには、アクセス数だけにとらわれず、商品購入、資料請求、会員登録など、最終的に目標としているアクションに至った割合(CVR)の向上を意識した分析が求められます。アクセス解析の流れは以下のとおりです。
運用の流れ |
内容 |
現状の把握 |
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目標達成度合いをモニタリング |
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施策の効果測定 |
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3.リピーター獲得施策
リピーター獲得のためのWebマーケティング施策には、メールマガジンやSNSがあります。それぞれの特徴や運用方法について解説します。
SNS
TwitterやInstagram、Facebook、LINEなどのSNSは、多くの企業がWebマーケティングに欠かせないツールとして活用しています。SNSは、CVにつなげたり、宣伝を狙ったりするよりも、企業の情報を発信し、ユーザーとのコミュニケーションの場となる点が大きな特徴です。
運用の流れ |
内容 |
目的・コンセプト設定 |
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ベンチマークの設定 |
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ターゲットの設定 |
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アクセス解析
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運用を始めたら、データの分析・改善をくり返す
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メールマガジン
SNSが広がっている現在において、プライベートシーンでのメール利用者は減っているため、以前ほどメールマガジンの効果は高くありません。しかし、今もユーザーとの接点になるツールであることに違いはありません。バースデーメールは比較的開封率が高いため、ダイレクトなアプローチとして活用できます。
Webマーケティングに必要なスキル・向いている方
データの分析スキル
Webマーケティングにはデータを分析するスキルが不可欠です。数字に強いことや、論理的な思考が求められます。自社サイトのアクセス数やCVR、目標達成率など、自社の売上につながる情報を抽出するスキルや、不測の事態にも冷静に課題分析・改善案・検証・実行を論理的に進められるスキルが重要です。
高いコミュニケーション力・柔軟性
Webマーケティングは、WebデザイナーやWebライター、営業などの社内の各部門と連携して、チームで仕事を行う機会も多くあります。プロジェクトを細分化した場合には、他社の関係者とのやり取りも発生するため、コミュニケーションスキルが求められます。ユーザーの行動心理を読み解くことも分析のひとつになるため、人に興味のある人が向いています。
デジタルスキル
Webマーケティングを効果的に行うためには、ITスキルやデジタルスキルは重要です。HTML、CSS、画像編集ソフト、JavaScript、PHP、SQLなどのプログラミングに関する知識や解析ツールを使いこなすITスキルは仕事に直結します。プログラム言語やWebデザインなどのWeb構築に関する知識も身につけるとよいでしょう。
マーケティング知識
Webマーケティングをするなら、マーケティングの4Pといわれる「製品戦略(Product)」「宣伝広告コミュニケーション(Promotion)」「価格(Price)」「流通(Place)」や、3C分析(市場・競合・自社)などといった専門用語は押さえておきましょう。
仕事に取得必須の資格はありませんが、たとえば、マーケティング・ビジネス実務検定、ネットマーケティング検定、Web解析士といった資格取得を目指しながら、マーケティングの全般的な知識の勉強をすることもおすすめです。
未経験から目指す!必要なスキルを習得する方法
Webマーケティングに必要なスキルを習得するための、ふたつのおすすめな方法を解説します。
書籍やセミナーで学習する
Webマーケティングの知識は、独学で身につけられます。たとえば、書籍やオンラインセミナー、動画サイトを利用します。なかでも資格取得は効率よい勉強法です。取得した資格は知識や技術の証明になるため、未経験から就職を目指す際に強みにもなります。
Webマーケティングの実務にあたる
自分でブログやSNSを運用し、アフィリエイト広告による収入を得ることに挑戦すると、Webマーケティングのあらゆる要素を学べます。
社内のWeb関連部署に異動して、関連業務の経験をしながらWebマーケターへのステップアップを目指すのもひとつの方法です。Webマーケティングが未経験であっても、なかには未経験から募集している企業もあるため、転職して、実務経験にあたることも可能です。
まとめ
Webマーケティングは、企業の売上に大きな影響を与える重要な業務です。データ分析のスキルや高いコミュニケーション力、デジタルスキル、マーケティング知識が求められます。実践していくことで身につくものも多く、未経験を募集している企業も少なくありません。
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