2025年2月27日

初めての派遣登録では、どのようなことに気を付ければいいのかわからない方もいるでしょう。派遣登録会に参加するときは、第一印象を整え、丁寧な言葉遣いで話すことが大切です。
本記事では、初めての派遣登録で気を付けること6選や、派遣会社に登録するまでの流れを解説します。派遣登録会に参加するときの持ち物や派遣会社の選び方まで解説するため、派遣社員としての一歩を踏み出したい方は最後までお読みください。
目次
初めての派遣登録で気を付けること6選
初めての派遣登録をする際は、以下のことに気を付けましょう。
● 第一印象を整える
● 無断欠席・遅刻をしない
● 持ち物の確認・忘れ物に気を付ける
● 質問に正直に答える
● 丁寧な言葉遣いで話す
● 説明内容のメモを取る
それぞれの内容について、詳しく解説します。
第一印象を整える
人の第一印象は3秒で決まるといわれています。心理学者のメラビアンの法則によると、対面でのコミュニケーションの際、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で影響を受けるとされています。
来社登録の場合は、清潔感のあるオフィスカジュアルやスーツで会場に向かいましょう。髪色も華やかにしすぎないように整えることが大切です。
第一印象をよくするために、笑顔での受け答えや相手の目を見て話すことなどを心がけてください。
無断欠席・遅刻をしない
派遣会社の登録会に無断遅刻・欠席してしまうと、登録に影響する可能性があります。遅刻や欠席をする場合は、わかった段階ですぐに派遣会社に連絡することが大切です。
余裕をもって派遣会社に到着できるように、事前にルートを確認し、早めに到着するように心がけましょう。
やむを得ない電車の遅延の場合、駅で遅延証明書をもらっておくことをおすすめします。
持ち物の確認・忘れ物に気を付ける
派遣登録会で提出書類の忘れ物があると、派遣会社の担当者から悪い印象をもたれる可能性があります。忘れ物がないように、前日のうちに用意しておきましょう。
豊富な求人があるマンパワーグループの登録に必要な書類は、以下のとおりです。
持ち物 | 備考 |
本人確認書類 | 【1点でOK】 ・運転免許証 ・パスポート(所持人記入欄で住所確認可能なもの) ・個人番号カード ・住民基本台帳カード(写真あり) ・障害者手帳 【いずれか2点でOK】 ・住民票(発行から3ヵ月以内) ・印鑑証明書(発行から3ヵ月以内) ・健康保険証 ・年金手帳 ・住民基本台帳カード(写真なし) ・公共料金領収証 ・パスポート(2020年2月4日以降に申請した所持人記入欄がないもの) |
上記に加えて、派遣会社によっては履歴書や職務経歴書、印鑑などが必要な場合もあります。登録会を予約したときのメールやチャットなどを確認して、準備を怠らないようにしましょう。
質問に正直に答える
派遣の登録会では担当者から学歴や職歴、スキルなどを質問されることがあります。職歴やスキルなどを偽ったとしても、嘘はすぐに発覚してしまいます。今後の選考に不利になり、登録ができなくなるかもしれません。
担当者からの質問に対して正直に回答することが大切です。
丁寧な言葉遣いで話す
仕事で関わる相手に対して敬語で話すことがマナーであり、派遣登録会では言葉遣いもチェックされています。
マナーを守れない場合は、派遣先企業を紹介した場合に問題を起こしそうなどと悪印象を与え、紹介してもらえないかもしれません。一度悪印象を与えると払拭するのは難しいため、丁寧に話すことが大切です。
ビジネスマナーを確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。
ビジネスマナーの基本21ポイント 名刺交換・電話・メールマナーから文書作成まで
説明内容のメモを取る
派遣登録会では、渡された書類に書かれていないような詳しい説明を受ける場合があります。必ずメモを取り、自分が考えていた労働条件と想定外の部分がないのか確認しましょう。
メモを取る姿勢から、派遣会社の担当者にあなたの働くやる気を見せられます。派遣登録会には、筆記用具とメモ帳を持参しましょう。
派遣登録の種類
派遣登録には方法によって、3つの種類があります。
● 電話登録
● 来社登録
● Web登録
それぞれの方法と簡単な流れについて見ていきましょう。
電話登録
電話登録は、交通費・時間がかからない登録方法です。派遣会社のマイページに個人情報を登録し、Web上で電話登録の日時を予約します。
マンパワーグループの電話登録は、顔出し不要で静かな場所なら自宅外でも電話登録できます。登録会は、以下のリンクから予約可能です。
登録会予約
来社登録
来社登録は、派遣会社が用意した会場に行く方法です。派遣会社の担当者と直接会って話を聞けるため、雰囲気や担当者との相性を直接チェックできます。
ただし、エリアによっては自宅から登録会の場所が遠い可能性があります。遠方の場合は、場所を選ばずに登録できる電話登録がおすすめです。
Web登録
企業によっては、Web登録会を実施しているところがあります。Webで個人情報を登録するだけで完了できるため、気軽に登録したい方に向いているでしょう。しかし担当者との関わりを深めるのが難しいことから担当者にアピールしにくく、自分が望む条件の求人を紹介してもらえないかもしれません。
とはいえ、新型コロナウイルスの流行以降、Web会議システムを使って面談する会社も増えています。
派遣登録する派遣会社を選ぶポイント
派遣登録する派遣会社を選ぶポイントは以下のとおりです。
● 求人の種類と数
● 労働条件
● 福利厚生
● フォロー体遣会社選びの際に押さえるべきポイントについて解説します。
求人の種類と数
派遣会社によって、求人の種類や数は異なります。大手規模の派遣会社は求人が多かったり、未経験でも応募できる求人があったり、さまざまな特徴があります。なかには特定の業種や職種に特化した派遣会社もあるため、ご自身の希望に合っているかどうかを確認して、派遣会社を選びましょう。
労働条件
同じ求人内容でも、派遣会社によって労働条件や時給が異なる可能性があります。ほかの派遣会社で同じ内容の求人がないかを確認して、自分の希望に合った派遣会社を選ぶことも大切です。また残業の有無や労働時間の長さ、交通費の支給があるかどうかも同時に確認しましょう。
福利厚生
派遣会社によって福利厚生の内容も異なります。大手の派遣会社の場合、スキルアップ講座や福利厚生サービスなどが相対的に充実している傾向にあります。派遣会社によって福利厚生の内容が違うため、複数の派遣会社を確認して比較することも手段のひとつです。自分が希望する福利厚生の内容を整理して、優先順位をつけながら確認しましょう。
フォロー体制
就業前と就業後では、派遣会社のフォロー体制が異なります。派遣会社の担当者は派遣先に直接伝えにくいことを連絡してくれたり、時給交渉をしてくれたり、就業後に最もコミュニケーションを取る存在です。
担当者は仕事をするうえで困ったことの相談にのったり、更新確認をしたりします。営業担当とフォロー担当の役割が異なる場合もあるため、就業決定後に確認しておきましょう。
フォローの有無は重要なポイントであり、派遣会社の口コミや評判を確認してどのような担当者がいるのか事前に調べておくことをおすすめします。担当者によってフォローの手厚さは異なりますが、派遣会社の傾向は把握できるでしょう。
派遣登録から就業開始までの流れ
派遣社員として働くためには、以下のようなさまざまなステップがあります。
● 派遣会社へ登録
● 派遣会社から仕事の紹介
● 職場見学
● 派遣先で就業開始
ここからは、登録から派遣先で就業開始するまでの流れについて見ていきましょう。
1.派遣会社へ登録
派遣会社から仕事を紹介してもらうために、派遣会社のマイページに個人情報の登録をしましょう。その後、電話や来社の登録会を予約して参加します。
1-1.派遣社員として働く仕組みの説明
派遣登録会に参加すると、最初に以下のような派遣に関する説明があります。
● 派遣の仕組みについての説明
● 派遣先と派遣会社の関係性
● 派遣社員が利用できる福利厚生
● 仕事に関する注意点
スライドや動画を使って説明されるため、気になる部分はメモを取っておきましょう。
1-2.個人情報の登録
派遣登録会の終了後は、個人情報の登録をおこないます。主な登録内容は氏名や生年月日、職務経歴、希望する職種などです。加えて、保有しているスキルや資格も登録します。
1-3.スキルチェック
希望する仕事にパソコン作業がある場合には、タイピングのスキルチェックがあります。また貿易事務や営業事務などの仕事を希望する場合、語学テストがおこなわれることもあります。
スキルチェックは個別のテスト形式になっているため、自分のペースで解答してください。
1-4.担当者と面談
スキルチェックのあとは、担当者と1対1で面談を受けます。希望する職種やエリア、職務経歴などを確認されるため、要望も含めて具体的に伝えておきましょう。面談のときにわからないことがあれば、担当者に質問できます。
2.派遣会社から仕事の紹介
派遣会社に登録すると、担当者から自分の希望に合った仕事の紹介が受けられます。紹介された仕事が希望に合わない場合には、断っても問題ありません。
3.職場見学
派遣先企業の紹介後に職場見学が実施されることがあります。職場見学では、派遣先から仕事の内容の説明を受けるだけでなく、これまでの経験やスキルについて質問される場合もあります。質問されやすい職歴やスキル、志望理由などをあらかじめ考えておきましょう。
職場見学について詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
派遣の職場見学の流れをわかりやすく解説!面接との違いとは
4.派遣先で就業開始
働く派遣先企業が決まり、派遣会社との雇用契約の締結が完了したら、就業を開始します。
就業初日は、派遣会社の担当者が同行する場合が多いでしょう。担当者が同行する場合には、職場見学と同様に担当者と待ち合わせして、派遣先に向かいます。
派遣登録のメリット
派遣登録のメリットは、次のとおりです。
● パートや契約社員に比べて時給が高い
● 派遣会社からのサポートを受けられる
それぞれのメリットについて解説します。
パートや契約社員に比べて時給が高い
派遣社員は、パートや契約社員に比べて時給が高く設定されています。株式会社リクルートジョブズリサーチセンターの調査によると、2024年11月度の派遣社員(三大都市圏)の平均時給は、1,627円でした。一方で、アルバイト・パート(三大都市圏)の平均時給は1,221円です。
派遣社員とアルバイト・パートの平均時給を比較すると、1時間当たり406円もの差があります。月20日8時間労働で計算すると、派遣社員とアルバイト・パートの収入の差は、64,960円になります。
参考:2024年11月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査【三大都市圏(関東・東海・関西)】 | 株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
2024年11月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】 | 株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター
派遣会社からのサポートを受けられる
派遣会社に登録すると、キャリアアップ支援制度を利用できます。会社によっては語学力アップの講座やMOS試験の補助などを受けられることも珍しくありません。
またキャリアについて、派遣会社の担当者に相談できることもメリットのひとつです。担当者に相談すると、ご自身のライフプランに合わせて、適したキャリアアップの方法を教えてくれるでしょう。
派遣登録のデメリット
派遣登録には以下のデメリットがあるため、ご自身に合っているかを検討したうえで登録しましょう。
● 同じ職場に3年間しか勤められない
● 収入が安定しない可能性がある
それぞれのデメリットについて見ていきます。
同じ職場に3年間しか勤められない
派遣社員は、基本的に同じ職場の同じ部署では3年間までしか働けません。2018年の労働者派遣法の改正によって「人で3年ルール」が定められたためです。
同じ職場で働きたい場合は、紹介予定派遣がおすすめです。紹介予定派遣とは、6ヶ月間派遣先企業で働いたあとに正社員として雇用される可能性がある働き方を指します。
収入が安定しない可能性がある
派遣社員は働く期間に制限があり、契約が満了して次の派遣先企業が決まるまでの待機期間は、給料が支給されません。
収入を安定させたい場合は、待機期間も収入が支払われる無期雇用派遣がおすすめです。無期雇用派遣とは、派遣会社と無期限の雇用契約を締結し、就労する雇用形態です。
派遣のメリット・デメリットが気になる方は、こちらの記事をお読みください。
派遣社員のメリット・デメリットとは?契約社員・正社員との違いも解説
派遣登録後の注意点
派遣社員として働くには、派遣登録さえすればいいわけではありません。登録後には以下の注意点を押さえましょう。
● 早めにレスポンスをする
● 派遣先企業の紹介を断るときは理由を明確に伝える
それぞれの注意点について詳しく解説します。
早めにレスポンスをする
仕事のレスポンスは、素早いことが大前提です。上司や取引先との連絡が遅くなると仕事が回らなくなり、信用を損なってしまいます。
派遣会社から連絡があった場合も同様で、1日以内にレスポンスするように心がけましょう。身内の不幸や入院など、どうしても長期間連絡が取れない場合は、あらかじめ派遣会社の担当者に伝えておきましょう。
派遣先企業の紹介を断るときは理由を明確に伝える
派遣会社から派遣先企業の紹介を受けたにもかかわらず断る場合は、明確な理由を伝えましょう。
あいまいな理由で断ると、担当者はどのような派遣先企業を紹介すればいいのかわからなくなります。また、理由を伝えずに派遣先企業の紹介を断ってばかりいると、派遣会社の担当者から働く意思があるのか疑われてしまいます。
紹介を断るときは、条件が合わない理由と働きたい意思を伝えることが重要です。
派遣社員の就業初日の注意点
就業初日は第一印象を決める重要なタイミングです。ここからは、就業初日の注意点について解説します。
● 事前に仕事で必要なものを確認する
● 明るく挨拶する
● 会社の雰囲気に合った髪型や服装にする
それぞれの注意点について見ていきましょう。
事前に仕事で必要なものを確認する
就業初日に必要なものは、派遣会社の担当者から事前に知らされます。特別に持ち物の指示がない場合は、メモ帳や筆記用具を持参して、派遣先の業務説明や研修などでメモができるようにします。
社外とコミュニケーションをとる仕事では名刺をもらうこともあるため、名刺入れも持参しましょう。スケジュールを書き留める手帳や、資料をまとめるファイルなどもあると便利です。
明るく挨拶する
就業初日の挨拶は、第一印象を左右する重要な場面です。堂々と明るい挨拶や自己紹介を心がけてください。丁寧な振る舞いを心がけ、社内ですれ違う方にも会釈を忘れないようにしましょう。
なかには就業初日に複数の社員の前で挨拶を求められる場合もあるため、事前に内容を考えておくとよいかもしれません。
会社の雰囲気に合った髪型や服装にする
派遣先に合った服装で働くために、派遣先企業の雰囲気を事前に確認しておくことが大切です。派遣会社の担当者に確認したり、職場見学でチェックしたりしましょう。
初めての派遣登録に関するよくある質問
初めての派遣登録では、以下のような質問が多く寄せられます。
● 未経験でも派遣社員として働けますか?
● 派遣社員に年齢制限はありますか?
● 派遣社員に有給休暇や社会保険はありますか?
● 派遣登録会の面談で聞かれることは何ですか?
ここからは、初めての派遣登録に関するよくある質問に回答します。
未経験でも派遣社員として働けますか?
派遣の登録に条件はないため、未経験でも派遣社員として就業できます。派遣社員の求人には未経験でも就業できる職種が多く、新しい職種へのチャレンジにも適しています。
派遣社員に年齢制限はありますか?
派遣の登録に年齢制限はありません。条件を満たした求人があれば、派遣社員として就業できます。
派遣社員に有給休暇や社会保険はありますか?
一定の要件はありますが、登録した派遣会社の福利厚生が適用され、社会保険に加入できます。継続的に一定期間の就業をしていれば、有給休暇の取得が可能です。派遣会社によって条件や内容が異なるため、確認しておきましょう。
有給休暇について詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
派遣スタッフの有給休暇はいつから取得できる? 取得条件や日数を解説
派遣登録会の面談で聞かれることは何ですか?
派遣登録会では、自己紹介・スキル・職歴・志望理由・労働条件などを聞かれます。あらかじめ回答内容を準備しておき、当日に慌てないようにしましょう。
まとめ
派遣会社は、年齢や経験の有無にかかわらず登録が可能です。派遣会社を選ぶうえでは、求人の種類や数、労働条件や福利厚生、フォロー体制が手厚いかどうかが大切なポイントになります。自分に合った派遣先企業で働くためにも、派遣会社は慎重に選びましょう。
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