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派遣にまつわる疑問にお答え ~健康診断編~

2019年9月30日
 
派遣 健康診断

雇用形態が直接雇用と異なる派遣社員の方にとっては、健康診断が受けられるかは重要な問題です。これから派遣で働こうと思っている方も、気になりますよね。

この記事では、派遣社員でも健康診断を受けられるかどうか、受ける場合の費用や当日の給与がどうなるかについても解説します。ぜひ参考にしてください。

目次


派遣社員でも毎年定期健康診断を受けられるのでしょうか?

A.受けられることが多いです

基本的に、派遣社員であっても健康診断は受けられます。労働安全衛生法でも派遣社員に健康診断を受けさせなくてはいけないことが、派遣元に義務づけられています。そのため、派遣会社は登録している派遣社員が健康診断を受けているかどうか管理しています。
 
しかし、各派遣会社が規定する受診基準を満たさないと健康診断を受けられない場合があります。「就業年数半年以上である」などの条件が設けられている場合があるので注意しましょう。
どのような基準であるのかを雇用契約を結ぶ前に確認しておくと安心です。
 
扶養家族がいる場合には、家族も受診できるかどうか規約を確認しましょう。扶養家族の受診にも規定があることが多いです。


受診する際の基準や規定について詳しく知りたいです。

A.会社によって規定されています

派遣登録しているだけでは健康診断を受診できません。雇用契約を結び、「勤務してから半年以上経過している」「1年以上継続して勤務している」など、派遣会社ごとに基準を設けているため、その基準を満たしている場合のみ受診できます。
 
条件を満たしていない派遣社員は、健康診断を受診できても自己負担となってしまうケースが多いようです。派遣元が加入している保険次第では、一般健診以外に自費でも受けられるコースもあります。


健康診断を受けたいのですが、派遣先と派遣元、どちらに問い合わせればよいのかわかりません。

A.一般健康診断か特殊健康診断によって異なります

一般健康診断は派遣元が、特殊健康診断は派遣先が行うように定められています。一般健康診断とは、職種を問わず受ける健康診断のことを指し、血液検査、尿検査など一般的な項目の検査が行われます。
 
特殊健康診断とは、有害物質が身近にある職場に勤務し働いている従業員が受ける健康診断のことです。危険な業務は派遣先の監督のもと従事することになるため、派遣先が健康診断を行うように定められています。
 
健康診断の結果が出たら、派遣元が従業員にその結果を通知し、健康状態によっては勤務先を変えるなどの処置を取ります。
 
 

健康診断の受診費用の扱い

基本的には派遣元負担となる場合が多いです。また、定期健康診断の法定受診項目の範囲であれば、全額派遣会社の負担となります。法定受診項目以外については、自費での受診となります。たとえば、人間ドックやがん検診などで、費用補助の対象外になっているオプションを受診する場合は自己負担となります。健康診断の補助費用は、会社によって異なります。不安な方は事前に問い合わせておきましょう。
 
無料で受けられる健診の内容は、身長・体重測定、視力・聴力検査長、尿検査、肝機能検査、心電図検査などがあります。健診日に支払いをしなくてよい場合と、一度自分で立て替えて後から会社に費用を請求する場合があるので、こちらも確認しておきましょう。


健康診断を実際に受診する際の流れについて知りたいです。

A.健康診断を受診する際の流れは以下のとおりです

健康診断を受診する際の流れについて説明します。
 
 

派遣会社から受診の案内が来る

派遣元から健康診断受診の案内が届きます。診断について記載されている申込み方法を確認し、健康診断の申込みをしましょう。
 
 

受診するコースを選ぶ

健康診断のコースを選びましょう。「特定健診」や「基本健診」などさまざまなコースが用意されており、診断料金は施設や健診内容で異なります。人間ドックなどでオプションをつけると自己負担となり、高額になってしまうこともあります。
 
健康診断を受ける病院には、「派遣会社名」と「受診するコース」を伝えましょう。
 
 

受診する

予約日に健康診断受診機関へ行って受診してください。申込み案内書、身分証明書、自分で費用を立て替える場合はお金を持っていきましょう。健康診断にかかる時間は病院によって異なります。予約時に目安の時間を確認しましょう。
 
また、受診料を立て替えるかどうかは、前もって派遣元に問い合わせておくと安心です。
 
 

診断結果が送られてくる

診断結果は基本的に自宅へと郵送されます。もしくは担当者から手渡しされるケースもあります。派遣会社によっては、従業員の健康状態を把握しておくために、健康診断の結果を提出するよう指示される場合もあります。診断結果の書類は保管しておくようにしましょう。


健康診断の受診日は休みをとることになると思いますが、その分の給料はもらえるのでしょうか?

A.基本的には支給されないことが多いです

健康診断を受診する際の給料や交通費の支給について解説します。
 
 

給料

法律上は、一般健康診断を受診した日も給料を支給することが望ましいとされています。しかし、賃金の支払いを義務づける法律はないので、発生しないことが多いのが現状です。そのため、基本的に給料は発生しません。

ただし、特殊健康診断の場合は、賃金を支払うよう定められています。従業員の健康状態を把握することも業務の一環とみなされているためです。
 
 

交通費

健康診断を受診する病院までにかかる交通費は、支給されないケースがほとんどです。そのため、なるべく近場の病院で受診するとよいでしょう。もしくは定期券の範囲内の病院を選ぶと金銭的な負担を減らせます。
 
派遣会社によって受診指定されている病院が異なるため、あらかじめ病院のリストをチェックしておきましょう。


健康な身体で仕事をすることはとても大切です。健康診断では、普段の生活で気づくことができない不調が見つかるかもしれません。自分自身は健康だから大丈夫とは思い込まず、健康診断を受診しましょう。
 
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