エコバッグとは、環境活動から誕生したレジ袋などの代わりに使用するバッグのことです。この記事では、エコバッグの購入を考えている方に、エコバッグの種類や選び方などを解説します。
プラスチックごみによる海洋汚染などが叫ばれる昨今、気軽にできる環境問題への取り組みのひとつとして、エコバッグを使う方は増えています。エコバッグの購入を検討している方はぜひ、この記事を参考にしてください。
目次
エコバッグとは
エコバッグは、レジ袋の代わりなどに使用されるバッグのことを指します。環境活動(エコロジー)から誕生したアイテムで、マイバッグともよばれています。1990年代初め、すでに海外で普及していたエコバッグがメディアで紹介されたことをきっかけに、日本でも広まりました。2000年代に入ると、エコバッグを販売するファッションブランドも登場しています。
お洒落なアイテムと認識されるようになったことで、2008年には半数以上がエコバッグを使用していたといわれ、近年さらに認知度が高まっています。
エコバッグが使用されるようになった背景
レジ袋の原料には原油が使用されており、製造過程で二酸化炭素を排出します。また、自然に分解されないレジ袋が山や海に捨てられ、野生生物の命を奪うなどの問題も起きています。エコバッグは、原油の無駄使いや地球温暖化による環境破壊を防ぐため、レジ袋を削減する目的で使用されるようになりました。
最近では、レジ袋の有料化や、エコバッグ持参での割引やポイント付与が受けられるなどの取り組みによって、エコバッグ利用を推進しようという動きも見受けられます。
エコバッグの種類
エコバッグには形や機能などに種類があります。おもなエコバッグの種類をご紹介します。
トートタイプ
出典:L.L.Bean グローサリー・トート
トートタイプのエコバッグは、持ち手がついたシンプルなデザインが基本で、ものを入れやすい、運びやすいなどの特徴があります。カジュアルな印象のキャンバス生地製のものが多く、普段使いにも向いています。
レジ袋タイプ
出典:THE CONVENI「GINGHAM SHOPPER BAG」
レジ袋タイプのエコバックは、ナイロンやポリエステル素材でつくられた、レジ袋タイプのエコバッグです。生地が薄く水に強い、強度がある、大容量タイプが多いなどの特徴から、スーパーなどでの買い物に適しています。
折りたたみタイプ
出典:MOTTERU「ポケットスクエアバッグ」
折りたたみタイプのエコバッグは、軽量で持ち歩きしやすいのが特徴です。折りたたんだエコバッグを収納できるよう、袋やポケットがついているデザインもあり、カバンに入れておいてもそれほど邪魔になりません。
保冷タイプ
出典:THEROMS「保冷買い物カゴ用バッグ REJ-025 ブルー」
保冷タイプのエコバッグは、冷凍食品や生鮮食品はもちろん、食料品全般を持ち歩く際に便利です。巾着のように口を絞れようになっていたり、保冷効果を高めるファスナーつきのものもあります。
リュックタイプ
出典:MARNA 「Shupatto リュックサック」
荷物を入れて背負えるリュックタイプのエコバッグは、重いものを持ち運びする際に便利です。両手を自由に使えるため、小さな子どもと一緒の買い物や、自転車で移動することが多い方にも向いているでしょう。
エコバッグを利用するメリット
エコバッグの利用には、海洋プラスチックによる環境汚染や地球温暖化などの環境問題に取り組める、レジ袋代を節約できるなどのメリットがあります。また、ファッションブランドや海外の高級ブランドなど幅広いブランドから、さまざまなデザインのエコバッグが販売されており、普段使い用のバッグとしての利用も可能です。
エコバッグの選び方
ここでは、形や機能など種類が豊富なエコバッグについて、どのように選べばよいのか説明します。
用途で選ぶ方法
スーパーで食材の買い出しをする際に使用する、万が一に備えて常に持ち歩くなど、エコバッグの使用目的はさまざまです。エコバッグは、使用用途を考慮して使い分けるとよいでしょう。用途別の選び方は次のとおりです。
食材の持ち運びをメインに使用したい
スーパーでの買い出しに使用するなど、食材の持ち運びがメインなら、保冷機能がついたエコバッグが向いています。エコバッグ内に保冷材やドライアイスを入れるポケットがついているものもあり、低温を保つことができます。そのため、冷凍食品や氷が溶けにくく、持ち歩きの際にも生鮮食品の鮮度を保つことができます。また、買い物かごにセットできるものは、お会計後と同時に袋詰めもできるため、とても便利です。
いつでも使えるように持ち歩きたい
予定外の買い物などに備えて、いつでも使えるように持ち歩きたい場合は、折りたためるタイプのエコバックが向いています。コンパクトに収納できるポリエステルなど、薄手素材のレジ袋型も、カバンに入れて持ち歩きやすいでしょう。くしゅっと丸めるだけで収納できるものや、畳むと名刺入れサイズになるものもあります。そのようなコンパクトサイズのエコバッグは、コンビニなどへランチを買いに行く際にも便利です。
サイズや容量で選ぶ方法
サイズや容量をベースにエコバッグを選ぶ方法もあります。この場合、普段の荷物や1回の買い物の量などを基準に、どれくらいの荷物を入れるのかを考えて選びましょう。普段はカバンに入れて持ち運ぶことが前提なら、コンパクトに折りたためると便利です。たくさんの荷物を入れる予定で大容量タイプを選ぶ場合は、耐荷重の強いエコバッグを選ぶと安心です。
素材で選ぶ方法
布やナイロン、レザーなど、素材でエコバッグを選ぶ方法もあります。素材ごとの特徴は次のとおりです。
布 キャンバス・リネン・麻
キャンバス生地やリネン、麻など、素材が布のエコバッグは、サブバッグとして使用することもできます。マチのないフラットタイプから大容量タイプまで幅広くありますが、いずれもカジュアルなデザインも多いため、買い物に限らず普段使いに適しているでしょう。
ナイロン・ポリエステル
ナイロンやポリエステルなどのエコバッグは、水に強く濡れても乾きやすい、強度がある、軽くて持ち運びやすいなどの特徴があります。レジ袋タイプや折りたたみタイプなど、さまざまなデザインがあるため、好みや用途にあわせて選びやすいです。
レザー
レザー素材のエコバッグは、ほかの素材に比べて価格が高めで重量もありますが、高級感があって長く使用することができます。「大人のエコバッグ」といわれることもあり、ビジネスシーンでの使用にもぴったりです。使い込むほどに馴染むのもレザーの楽しみです。
機能で選ぶ方法
エコバッグの機能を重視して選ぶのもひとつの方法です。開口部の大きさ、折り畳める、底がしっかりついているか、ファスナーやボタンで閉められるか、ポケットがあるかなどを確認して選ぶとよいでしょう。エコバッグの保冷機能を活かすなら、ファスナーつきのものがおすすめです。大きなものを入れるなら耐荷重があって開口部が大きいものが便利です。
肩にかけて使用するショルダータイプは、紐の長さや太さが自分の身長に合っているか、長さを調節できるかを確認しましょう。
デザインで選ぶ方法
デザイン重視でエコバッグを選ぶ際は、色や柄が服装に合っているかどうか、全体的な見た目をチェックしましょう。ファッションブランドのものなら、お洒落なデザインも多いです。また、ビジネスシーンでの利用なのか、普段使いなのかなど、デザインが使用シーンにマッチしているかも考慮する必要があります。
エコバッグを選ぶときのチェックポイント
せっかく購入するなら、自分に合ったエコバッグを選びたいものです。エコバッグ選びのポイントをご紹介します。
用途にマッチした形かどうか
選んだエコバッグが使いやすいかを判断するためには、形が用途にマッチしているかを確認しましょう。スーパーでの買い物に使用するなら口が大きくレジかごにかけて使用できるタイプ、普段の持ち歩き用なら軽量タイプが便利です。用途にあわせて使い分けできるよう、複数のエコバッグを用意しておくとよいでしょう。
目的に合うサイズや機能があるかどうか
気に入ったデザインのエコバッグでも、耐荷重が弱く重たいものを入れられない、好きなファッションブランドのエコバッグなのに、ちょっとした買い物には大きすぎるという場合もあります。エコバッグを選ぶ際には、容量や耐荷重、保冷機能の有無など、サイズや機能が目的に合っているかもしっかり確認してください。
まとめ
環境問題への取り組みとして、2020年7月よりレジ袋が有料化になりました。エコバッグはさらに必要なものになっていくでしょう。購入を検討している方は、ここでご紹介した内容を参考に選んでください。また、環境問題に強い関心があるなら、仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。
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