子育てと仕事の両立は、家事と合わせて3つの仕事を掛け持ちしているような状態です。両立のためには、周囲の協力や家事・育児の時短、仕事の選び方など、さまざまな工夫が必要になります。この記事では、子育てと仕事を両立する方法やコツ・考え方を解説します。1日の時間を効率よく使い、子育てと仕事の両立のためにお役立てください。
目次
子育てと仕事の両立を難しくする要因
子育てと仕事の両立が難しくなる要因は、家事や育児の負担の大きさや周囲の協力が得られない環境にあります。以下で解説します。
家事・育児の負担が大きい
家事や子育てには多くのすべきことがあり、仕事との両立が困難になる場面が出てきます。子どもが体調を崩したり、自我の目覚めであるイヤイヤ期により大人の都合どおりにいかなかったりするなど、予定どおりに進まないことがほとんどです。家事であっても仕事であっても、忙しいときほど別のところでトラブルが発生します。家事・子育て・仕事すべてに対応すると休憩時間や睡眠時間が取れなくなり、体に負担がかかってしまうでしょう。
家族から協力が得られない
パートナーの帰宅時間が遅い場合、ワンオペ家事やワンオペ育児になりやすく、仕事とのバランス配分に悩むことになります。協力を求めるにも、結局は自分で行う方が早く、効率もよいと考えてしまう人も少なくないでしょう。仕事をしながらの家事・育児は容易ではないということをパートナーが理解していないと、両立が難しくなります。
仕事に集中できない
子供が体調を崩すと、勤務中に途中で抜けたり、急な休みが必要になったりすることがあります。会社の体制が整っていない場合、育児中の社員への対応や周囲の視線が厳しくなることもあります。ほかの社員とのコミュニケーションをしっかり取り、休みの場合の対応など勤務先と相談をすることが大切です。
仕事と育児を両立する8つのポイント
仕事と子育てを両立させるためには、家事や子育てに対する考え方を変えたり、時短のコツを身につけたりすることが重要です。以下で8つのポイントを解説します。
完璧を求めない
家事や子育てに、完璧な状態や正解は存在しません。「手作りのご飯を作らなければならない」「家は常に清潔な状態を保つべき」など、自分を追い詰めるような考えは捨てましょう。責任感が強い人ほど悩みを抱え込みやすいため、家事や子育てで適度に力を抜くコツを身につける必要があります。
罪悪感をもたない
家事や育児の時間や手間を省略することに、罪悪感をもつ必要はありません。「家事は女性の役割」という考え方は、過去のものです。現代の仕事環境を知らない人からの意見や世間の言葉よりも、目の前の家族の言葉に耳を傾けましょう。自分のなかの偏見や思い込みで苦しんでいる事実に気づくことが重要です。
優先順位を整理する
1日は24時間なので、できることには限りがあります。24時間のなかで「すべきこと」や「やりたいこと」を挙げ、優先順位をつけて処理しましょう。物事を効率よく行うために、仕事や育児の時間を整理して配分を見直すことが重要です。日々の仕事と育児のスケジュールを習慣化すると、時間や心に余裕がある生活を送れるでしょう。
家族の協力を得る
家事や子育ては、すべて自分で担当する必要はありません。自分のことは自分で行うルールを作り、家事・育児をリストアップして役割を分担しましょう。パートナーと家事の担当を決め、お互い細かく指示を出さないことがポイントです。また、家事や育児分担の課題は会話の回数を増やし、お互いの認識のズレを合わせることで解決していきましょう。
家事の時短を取り入れる
家事は時間のかかる仕事が多いため、ネットスーパーや宅配サービスなどで買い物の時間と手間を省きましょう。ときには、惣菜や冷凍食品を利用して、食事の準備の時間を短縮するのもおすすめです。ほかにも、家事にかける時間を削減するために、ロボット掃除機や家事代行サービスなどを利用してもよいでしょう。家事の時短を積み重ねることで、自由な時間や気持ちの余裕が生まれます。
働き方を見直す
仕事と子育てを両立させる場合、仕事の見直しは有効な手段です。時短勤務や在宅勤務などが可能な仕事に就くと、家事と育児に余裕が生まれる場合があります。パートタイムや派遣など、急な予定の変更に対応できる働き方を選ぶとよいでしょう。通勤時間を減らすだけでも家事や子育てに使える時間が増えます。
地域の子育て支援サービスを活用する
育児と仕事を両立させる場合、保育園や学童保育などの預かりサービスを利用することができます。施設によって、預けられる時間の延長や長期休みに預けられるか、などの対応は異なりますが、仕事の時間調整が難しい場合でも安心して子どもを預けることができます。住んでいる地域の自治体のサポートを探し、最適なサービスを利用することで家事と子育て、仕事の両立ができるでしょう。
子どもと一緒にいる時間を決める
子どもと一緒にいる時間は、子育てに必要な時間です。親子で過ごす時間は、子どもが親からの愛情を感じ取れる時間になります。毎日決まった時間に触れ合うことで、子どもの不安も解消しやすくなります。親子のコミュニケーションが増えると、子どもに対する罪悪感も抑えられるでしょう。接する時間が短い場合でも、子どもと触れ合う時間の質を高めることが重要です。
育児を両立しやすい仕事の選び方
子育てとの両立がしやすい仕事を選ぶには、時間に融通が効くかどうかを基準にしましょう。以下で解説します。
シフトに融通が利くかどうか
子どもが小さいときは急な用事で仕事から離れることが増えるため、シフトを自由に調節できる職場を選びましょう。体調不良や学校の代休など、休みたい日に休めるかどうかは家事・育児との両立のために重要なポイントです。仕事を探す際は、面接時に急なシフト変更が可能かどうかを確認しましょう。
家から近い職場を選ぶ
子育てと仕事を両立する場合、通勤時間の短い職場にすると時間の余裕が生まれます。子どもの体調不良やトラブルに備えて、すぐに家に戻れる職場だと安心につながるかもしれません。保育園で預けられる時間や送迎の時間などから逆算して、通勤時間を決める必要があります。通勤時間を短縮できると、家事や育児の時間を増やせます。
子育てに理解のある職場を選ぶ
会社が子育て中の人を歓迎していたり、働くママを応援していたりする場合は、急なシフトの変更に対応しやすい職場であることが多いです。募集前に会社の制度を確認しておきましょう。時短制度を利用する際には、就業規則なども調べておく必要があります。企業によっては子育て中の人に対応できるように、独自の制度を設けている場合もあるので確認しましょう。
仕事と育児の両立のタイムスケジュール例
以下で、仕事と育児の両立のタイムスケジュール例をご紹介します。フルタイムとパートタイムに分けて記載してあるので、ぜひ参考にしてください。
フルタイムの場合
保育園に通う子どもが一人の場合のフルタイム勤務を例に、タイムスケジュールをご紹介します。
06:00 起床、洗面後に朝食の用意
06:30 洗濯をして子どもを起こす
07:00 朝食、子どもの登園準備と出勤準備
08:00 保育園へ送り届けた足で出勤
09:00 勤務開始
17:30 勤務終了
18:30 退勤後に保育園へ直行し子どもを迎えて帰宅、夕食の準備
19:30 夕食と片付け
20:30 寝室等の掃除、子どもを寝かせる、洗濯物の片付け
21:30 入浴、簡単な風呂掃除
22:30 朝食など翌日の準備、家事、自由時間
24:00 就寝
保育園や勤務先までの距離や通園と通勤の手段などによって、時間の差はあります。上記のタイムスケジュールは、例として参考にしてください。
パートタイムの場合
パートタイムのタイムスケジュールの例です。9時から13時の午前勤務で、子どもは幼稚園と小学校に通う場合を想定しています。
06:30 起床、朝食の準備と弁当の用意
07:00 子どもを起こし、洗濯
07:30 朝食、洗濯物を干す
08:00 小学生の登校を見送り、出勤と登園の準備
08:30 幼稚園へ送りパート先へ向かう
09:00 パートのシフト開始
13:00 パート終了
13:30 自宅で簡単な昼食後、リビングの掃除、洗濯物の取り入れ
14:30 幼稚園へお迎え
15:00 小学生帰宅、みんなでおやつタイム
15:30 小学生が近所の塾へ、下の子と買い物、子どもの宿題を見る
18:00 夕食の準備
19:00 夕食と後片付け
20:00 入浴、子どもたちを寝かせる
21:00 家事(アイロン、朝食とお弁当の下ごしらえ、お風呂掃除など)
23:00 自由時間
24:00 就寝
家族の生活サイクルで、タイムスケジュールは大きく変わる可能性があります。上記の時間は目安として、参考にしてください。
子育てと仕事の両立に疲れたときの対処法
子育てと仕事の両立は、疲れも二倍になるものです。以下で、疲労の対処法を解説します。
ひとりの時間を作る
子育てと仕事の合間に、ひとりの時間を作ることで疲れが取れやすくなります。家事、育児、仕事を両立していると自分の時間がなくなり、心に余裕が生まれません。定期的に休息を取り、好きなことを楽しむ時間を作りましょう。ひとりの時間を作るには家族に協力してもらい、家事、育児を一切しない日を設けるなどをして、気分をリフレッシュしてください。
プチ贅沢をする
子育てと仕事を両立させる自分に、好きな食べ物や服などのご褒美を用意してあげましょう。時には気分を上げる工夫も必要です。家族のために働いている自分を労うことで、子育てと仕事のモチベーションを維持しやすくなります。
まとめ
子育てと仕事を両立するためには、家事の時短や職場の環境選びが重要です。子育てや家事の優先順位を整理し、パートナーと協力して小さな工夫を積み重ねて時間を作りましょう。働き方や職場を変えることで、子どもと向き合う時間を増やすことができるでしょう。
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