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システム開発とは?
業務内容・年収・スキル・仕事に就く方法まで解説

2018年8月1日
 

システム開発

 
「システム開発」とは、電子機器の制御システムや、企業における業務システムを構築するお仕事のことをいいます。実際にやる業務は多岐にわたります。また、やる業務にあわせて、求められるスキルも異なります。そのため、自分が何のシステム開発をやりたいのかを明確にすることが今後のキャリアで重要です。 
 
本記事では、システム開発の業務内容・年収・必要なスキル・仕事に就く方法までを具体的に紹介しています。システム開発についての理解を十分に深めて、今後のキャリアにお役立てください。
 

 
システム開発とは

システム開発とは、家電製品や通信機器などの電子機器を制御するための、さまざまなシステム開発を構築したり、各種企業の業務の仕組みをシステム化することです。システム開発を担当する職種には、上流と呼ばれる概要設計・要件定義・基本設計を担当する「システムエンジニア」とそれ以降の詳細設計・プログラミング・テスト・導入支援などを担当する「プログラマー」の2種類があります。
 
 

 システムエンジニア

システムエンジニアは、システム全体の「設計図」を書くことが仕事です。クライアントの要請、開発チームの力量を総合的に判断して、システムを設計・企画しなければなりません。
 
また、システムエンジニアがプロジェクトマネージャーを兼ねている場合は、プログラマーと連携してプロジェクト全体のマネジメントをすることもあります。システム納品後は製品のサポート・運用を担当します。
 
 

プログラマー

プログラマーは、実際にコードを書いてシステムを構築していく仕事です。システムエンジニアの要請に応じて業務を行います。まずはプログラマーとして数年経験を積み、その後システムエンジニアになるという流れが多いです。
 
 

システム開発の流れ

それでは、システム開発の流れを紹介します。システムエンジニアとプログラマーの担当領域は会社やプロジェクトによって異なります。一般的に、システムエンジニアは用件定義・設計に加えて運用・サポートを、プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書に基づいて、プログラミング作業を担当します。
 

 
 
 

要件分析/要件定義 

まずは、どういったシステムが求められているのかをクライアントからヒアリングし把握します(要件分析)。要件分析によって把握したクライアントの課題解決のために必要なシステムが何かを考えます。どの部分をシステム化するのかを決定し、ハードウェアの構造やソフトウェアの機能を検討します(要件定義)。 同時に工期や予算についても決定する必要があります。
 

外部設計(基本設計)

要件定義に従ってシステムで実現させたい機能を決定します。データの入出力画面など、全体のインターフェースを設計することとなりますので、クライアントとしっかりと打ち合わせをしながら、ユーザー目線で作成していく必要があります。
 

内部設計(詳細設計)

外部設計で決定した機能の具体的な作成方法を細かく設計して、システム仕様書を作成します。
仕様書をもとにプログラミングが行われるので、仕様書はこの段階で詳細に書く必要があります。プログラマーに伝わりやすい表記で、作成する必要があります。ここまではシステムエンジニアの仕事です。
 

プログラミング

システムエンジニアが作成した仕様書にしたがい、プログラミングを行っていきます。この部分以降がプログラマーの仕事です。仕様書には必要最低限の内容しか記載されていないことが多く、求められる動作をどのようなコードで実現するのかは、プログラマーにまかされます。システムエンジニアがプログラミングをおこなうこともあります。
 

テスト

プログラミングが完了するとテストを実施します。テストで不具合が見つかれば、その部分を修正してまたテストをおこなう、というように不具合がなくなるまでテストを繰り返していきます。テストは、システムエンジニアがおこないます。
 

運用・サポート

納品した後も、システムの不具合や追加の要望などに対応する必要があります。また、メンテナンスの必要があれば都度施します。運用やサポート業務は主にシステムエンジニアの仕事ですが、プログラマーが担当することもあります。
 
 

システム開発に携わる人の年収

システムエンジニアの平均年収は、547万円(※1)となっています※。全体の平均は442万円(※2)ですから、平均を大きく上回る年収を得ることになります※。
 
プログラマーは平均年収415万円で、全体平均に近い額となっています。
 
(※1)参考:クリエイティブヴィレッジ 平成28年度の厚生労働省・賃金構造基本統計調査をもとに算出
(※2)参考:転職サービスDODA 平成28年度
 
 

システム開発に携わる人に求められるスキル

ここでは、システムエンジニアとプログラマーに分けて、必要なスキルをご紹介します。 
 
 

システムエンジニアの場合

 

プログラミング言語

実際にプログラムを書くわけではありませんが、クライアントの要望を受けてプログラムの企画・設計をおこなう行う作業は、プログラミングの知識がないとできません。プログラマーほど使いこなせずとも、プログラミング言語の基礎的な知識は必要となってきます。
 
プログラマーとしての勤務を経てシステムエンジニアになれば、知識・経験は自然に身に付けることができます。
 

コミュニケーション能力

システムエンジニアは、クライアントとプログラマーの間に立ってシステム構築の指揮をとります。クライアントからは要望を的確に受け取り、プログラマーに対して「システム仕様書」という形でアウトプットしなくてはなりません。
 
さらに、納品後もクライアントをフォローし、サポート・メンテナンスの必要があればプログラマーに指示して対応する必要があります。情報伝達が重要になり、高いコミュニケーション能力が求められます。
 

マネジメント能力

システムエンジニアは、システムを構築するだけではなく、プロジェクト全体をマネジメントすることが求められます。企画・立案の段階から、納期や予算についても意思決定の場に参加し、決定にそってプロジェクトを達成する必要もあります。システムの設計はもちろんのこと、業務全体のマネジメント能力も重要なのです。
 
 

プログラマーの場合

 

プログラミング言語

まず前提として、プログラミング言語のスキルは絶対に必要です。プログラミング言語は複数あるので、目的別に習得することをおすすめします。
 
プログラミング言語は非常に多くの種類がありますが、目的によって使う言語が異なります。例えば、WebサービスであればJavaなどが有用です。Javaは、アプリ開発にも使用できるなど汎用的な言語なので、初めて学ばれる場合にはおすすめします。他にも、Ruby、Python、C言語やC++など、さまざまな言語があります。
自分のフィールドにマッチした言語を選んで習得しておきましょう。
 

協調性

一人でプログラムを構築するという場合もあるかもしれませんが、多くの場合はチームでプログラムを組んでいくことになります。
 
 
自分の書いたコードを別の人が修正することがあります。この際、コメントが何もないなど、コミュニケーションをおろそかにしてプログラムを組んでしまうと、修正する人を困らせてしまう可能性があります。チーム作業を円滑に進めるためには、協調性があった方がよいでしょう。
 
 

システム開発に携わる方法

システムエンジニアやプログラマーになる方法や、有利になる資格についてご紹介していきます。
 
 

システム開発に携わるうえで有利になる資格をとる

 企業に入らずとも、独学で必要な知識を学ぶことができます。有効なのは、自らの能力を証明するために資格を取っておくことです。そこでまずは、システム開発の職を得る上で有利になる資格をご紹介します。
 
例えば、経済産業省が主催する情報処理技術者試験を受験するのがいいでしょう。いくつかの種類がありますが、エンジニアを目指す上でまず合格しておきたいのは、「基本情報技術者試験」です。また、そのワンランク上の資格として、「応用情報技術者試験」も存在します。これら2つの資格は、システム開発をおこなう上では、必須レベルの知識を問われている資格です。
 
システムエンジニアを目指す方は、さらに上の資格として、「ネットワークスペシャリスト試験」というものもあります。これは業務経験者でも突破が難しいといわれる試験です。この資格を持っていれば、相当の能力を有していると評価されます。
 
また、プログラミング言語別の資格というものも存在します。例えば、C言語については「C言語プログラミング能力認定試験」が、Rubyであれば「Ruby技術者認定試験」があります。システム開発をおこなう上で、プログラミング言語習得は避けて通れない道です。独学の方は、こうした試験をモチベーションに言語を習得するのがおすすめです。
 
 

プログラマーとしてソフトウェア企業に入る

システムエンジニアとプログラマーのどちらを希望するにしても、まずはプログラマーとして働くのが基本です。未経験者の場合、会社で技術研修を受けられる場合もあります。
 
プログラマーとして経験を積んだのち、上級プログラマーとして活躍することもできますし、システムエンジニアに転身することも可能です。自分の適性を見きわめて判断しましょう。
 
 

派遣社員としてシステム開発をおこなう

派遣社員として、システムエンジニアやプログラマーの仕事をおこなうこともできます。プログラミングの経験がある場合、自分の経験(年数やプログラミング言語など)によって、仕事を選べます。未経験の場合は、派遣会社がおこなっている研修を受けてから仕事をスタートすることも可能です。 
 
例えば、マンパワーグループが運営するJOBNETというサイトでは、システム開発の求人を検索できます。未経験でも応募可能な求人に限っての検索も可能です。ぜひJOBNETから検索してみてください。
システム開発のお仕事・求人一覧 | 派遣・求人・転職なら【マンパワーグループ】
 
マンパワーグループが運営する就職・転職プログラムでは、未経験の方のスキルアップから就業までを完全にサポートします。最短2ヶ月でプログラマーデビューも可能なのです。
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■まとめ
企画から納品後の運営・サポートまで、システムエンジニアとプログラマーのそれぞれが役割を分担し、システム開発を行っています。
もしシステム開発にご興味を持たれたら、まずはプログラマーとして入社する道をさがしてみてください。希望条件に合う派遣社員の求人も、ぜひチェックしてみてください。
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